こうちぼにゅうのかい

高知母乳の会
第2号
発行日

2003.5.5
編集長
編集
:松枝睦美
:浜田康生
:橋田郁子
:岸田佐智
発 行:高知母乳の会 
会 長:福永寿則
事務局:田村こどもクリニック
〒783−0006高知県南国市篠原111−3
TEL088−863−0723

● 第1回母乳育児検討会報告●●●

テーマ:なぜ母乳育児をすすめるのか?

 平成15年1月28日(火)午後7時〜午後9時、高知県医師会館3階会議室

高知母乳の会事務局(田村こどもクリニック) 田村 保憲 


 平日夜にもかかわらず、非会員の方も参加いただき、育児中のお母さん、看護師、助産師、医師など、約30名でした。第1回ということもあり、みなさんひとりひとりに、自己紹介がてら"なぜ母乳をすすめるのか"の母乳育児への思いを各自お話していただきました。
 ご自身の母乳育児体験から、苦労や不安もあったけど母乳育児は楽しいものということや、支援者の立場から、赤ちゃんの希望をかなえる、お母さんの希望をかなえる、授乳している姿を見ると気持ちが良い、じゃまをしている要素を除くべきであるなど、母乳育児への思いや、母乳で育てたいのに育てられないという問題、周囲の言葉で傷つくお母さんの気持ちを支えることが、母乳育児をすすめる上で一番大切であるとお話しいただきました。
 さらに医学的・社会運動の面からは、乳幼児突然死症候群の予防、虐待の予防、若年者犯罪の予防、性教育の一環などもあり、母乳育児は栄養のことだけではない奥の深さを感じました。
 そんな中で、「僕は、母乳育児できるかみさんが、うらやましかった!」というお父さんとしての意見もとびだし、それに対して「母乳育児がスムーズでも、"もう、いや!"とストレスが爆発することは多々ある。そんな時、父親のサポートが何よりも欲しいし、重要な役割です」とのお母さんとしての意見もありました。
 最後に、母乳でお2人のお子さんを育てた方から、おなかのなかでつながっていた自分が、出産をして子どもとつながっている方法であり、ここちよい体験、母乳育児は自然なことだった、とお話ししていただいた。

目次
第1回母乳育児
  検討会報告
わたしたちの
   いーぶん
第2回母乳育児     検討会報告
行事予定
イベント協力!
入会のおさそい
原稿募集

「母乳育児を成功させるための10カ条」について

ユニセフ(国連児童基金)とWHO(世界保健機構)は、1989年に「母乳育児の保護、推進、そして支援―産科施設の特別な役割」と題する共同声明を発表し、世界のすべての産科施設に対して「母乳育児を成功させるための10カ条」を守るように呼びかけました。また、1991年には「10カ条」を完全に実施する産科施設を「赤ちゃんにやさしい病院」に認定する制度を設けました。この制度は、世界のすべてのお母さんを助けて赤ちゃんを母乳で育てられるようにすることによって、すべての赤ちゃんに等しく最善の人生のスタートというユニセフとWHOの願いを表しています。

次号につづく

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