こうちぼにゅうのかい

高知母乳の会
第21号
発行日
2009.2.20
編集長
編集
:藤原
:石田
:細川
:河野
:高橋
発 行:高知母乳の会 
会 長:福永寿則
事務局:田村こどもクリニック
〒783-0006
高知県南国市篠原1459-1
TEL088-863-0723

● 第30回 高知母乳の会定例会報告 ●●●

  

 今回は「性教育??」ということで、こうち思春期研究会の光本朱實さんのお話を拝聴しました。内容を少しご紹介いたします。
 生物学的な男女の性の決定は、受精の瞬間だが、今は性のグラデーションとも表わされるように、簡単に分けることは出来ないといわれる。性教育では、本能の部分を、学習によって人間らしくコントロール出来るようになることをねらいとしている。その学習とは、思春期だけに行うものではなく、また性器教育や性感染症の予防教育等はそのほんの一角に過ぎない。性教育とは、ヒトが人間として生きていくための教育であり、乳幼児期からどう愛情をかけられ育ってきたのかもとても重要な、知識・心・社会的視点での教育といえる。
 子どもは、生後ほぼ完全に依存している存在から、成長するに従い、当然大人との関係も変化していく。思春期では、大人である親と、同等・対等でありたい、自立していきたいという気持ちをもつようになる。そこで重要になるのが、それまでの親子関係である。乳児期には肌を触れ合わせること、抱っこやおむつを替えてもらうことの気持ちよさを味わえること、そのあとの幼児期からでは、家庭生活教育がきちんと出来ていることである。家庭生活教育では、褒めてあげること、いい悪いの区別がつくこと等の他にも、例えば具体的には、体を洗う、着替えをする、傘を持っていくかどうか、そんな日常生活の事柄に親が口を出し手をだしていくことが、子どもが「自分で出来ることをして責任をとる」という子どもの自立への道のりにマイナスになっていたりもする。
 思春期の性にかかわるときに大切にしたいことでは、思春期の子を、人格をもったひとりの人間として、対等に向かい合って話せること、子どもは自分の知識の中で考えていくが、知識が足りないこともあるので、知識を足してあげること、親の価値観を押し付けないこと、本人が最終的に決めることを応援していくことなどがある。
 当日は、思春期の特徴についてや、高知県の性に関するデータ、子どもに何が必要?今の大人に何ができる?など、非常にわかりやすく内容を聞くことができました。人の成長に重要なこととして、母乳育児での母と子が肌を合わせ、関係を築き、続けていくことの大切さについても話題がでました。


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