こうちぼにゅうのかい

高知母乳の会
第33号
発行日
2011.2.28
編集長
編集
:藤原
:石田
:細川
:高橋
発 行:高知母乳の会 
会 長:福永
事務局:田村こどもクリニック
〒783-0006
高知県南国市篠原1459-1
TEL088-863-0723

●●定例会報告●●

 
 今回の母乳の会は、今後30年以内に60%の確率で起きると考えられている南海地震について、「小さな子どもと暮らす人の防災術〜何から、どう、手をつけましょう〜」の題目で池原さんに話して頂きました。池原さんは、子育てサークル「スイミー」の代表、地質学を学んだ経歴を持つお母さんで、昨年第二子を出産されたばかり。お子さん達と一緒にお越しいただきとてもわかりやすくお話をしてくださいました。

 みなさんは覚えていますか?平成7年1月17日に起こった地震、たくさんの命が失われた、あの阪神淡路大震災から16年が経ちました。その悲惨さは今でも記憶に鮮明に残っています。あの未曾有の被害をもたらした地震はわずか15秒間の出来事だったそう。では、南海地震ではどれだけ揺れるでしょう?25秒間の初期微動(カタカタカタと小刻みに揺れる震動)の後に来るのが本震動。地面は、東西に40cm、南北に60cm、上下に15cm(ちょうど小学校の机のサイズを想像してください)の楕円形で、一秒に2回のスピードでなんと100秒間もグラグラと揺さぶり続けるのです!!高知では頻繁に見聞きするこの数字、これまでピンとこなかったのですが、今回講演中に腕をぐるぐると振り回して南海地震の揺れを疑似体験、がんばってみたのですが、100秒間はとても長く、その振動の大きさにも驚きました。さらに、南海地震の場合、厄介なことがあります。地震で助かった後。次は津波が来るのです。皆さんの住むところに津波は来ますか?時間や規模は?どこへどう逃げるのか?少なくとも、自分が普段行動する範囲(自宅と学校や職場など)で、どのような状況にあるのか知っておくべきだと思います。

「防災と構えると、敷板が高くなりませんか?普段の生活が災害にあったらどうなるかを具体的にイメージして、非常時にも問題が出ないように整えていきます。防災のためだけの特別な備えは、お金がかかる割りに無駄が多くて、気が進まないかも。生活の中での知恵を身につけ、工夫する事が大切。グッズが詰まった『防災バッグ』があれば安心ではありません。家族構成が違えば、被災後の生活で本当に必要なものは違うはず。まずは、足下から。次に、自分の生活の見直し、最後に備蓄。」と、池原さん。
 南海地震の防災で、最も大切なことは2つ、家の地盤と住居の「耐震」です。住まいの安全が無くては、どんな備蓄も意味がありません。まずは、皆さんの自宅の地盤は何で出来ていますか?頑丈な岩盤?それとも、軟弱な砂泥でしょうか?家の地盤が、岩盤か、こんにゃくのようなぷるぷるの地層かで、同じ地震でも揺れの大きさが違うので、被害程度は大きく違います。

目次
定例会報告
定例会報告
リレー投稿
今後の予定
  




☆☆お知らせ☆☆

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(母乳会報〜)
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