こうちぼにゅうのかい

高知母乳の会
第37号
発行日
2011.10.07.
編集長
編集
:藤原
:石田
:細川
:高橋
発 行:高知母乳の会 
会 長:福永
事務局:田村こどもクリニック
〒783-0006
高知県南国市篠原1459-1
TEL088-863-0723
●●第43回定例会報告●●
 9月11日の定例会では、JICAシニア海外ボランティアとしての活動をされてきた助産師の塩崎直子さんと高知ファミリークリニック院長の福永寿則さんからお話をうかがいました。
 塩崎さんご本人より以下のコメントをいただきました。定例会でのお話の一部ではありますが、掲載させていただきます。

 定例会では、JICAシニア海外ボランティアとしての活動を報告させていただきました。エクアドルでの活動の要請は「大都市グアヤキルにある産婦人科専門病院で新生児の院内感染による死亡率を低下させるための活動に協力する」というものでした。
 この要請から出生直後の赤ちゃんの感染?お臍や眼から?お産の時の呼吸器感染?と考えていた私は、実際に派遣されてみて、1日に80〜100人もの赤ちゃんが次々と生まれ、そして普通のお産なら赤ちゃんもママも翌日に退院し、病院に残っているのは未熟児や低出生体重児ばかりという日本とは違うエクアドルの現状に驚き、びっくりするほど小さい未熟児や低出生体重児の保育器が並んだ病室に戸惑うばかりでした。
 そこでは血管カテーテルや人工呼吸器などの扱いが悪いことから院内感染が起きそれが赤ちゃんの命にかかわっていたのです。
皆さんには、私が活動していた病院での写真、カーテンもなくずらっと並んだ分娩台や、一人用の赤ちゃんの処置台に横向きに4人が並べられている写真、エイズキャリアのママからの赤ちゃん、病院内での様々な研修会を兼ねたキャンペーンの様子、その他何枚かの写真を見ていただきながら、私の2年間の活動についてお話しました。
 検査室で行われる培養データの集積と分析からどんなに薬剤耐性菌=抗生物質が効かない細菌が多くみられたこと、院内で行われるお祭りのような手洗いキャンペーンや廃棄物対策キャンペーンは楽しいのだけれどその効果をあげることが難しかったこと、院内感染対策の基本は手洗い、身近な材料でできる簡単な方法としてヨードでんぷん反応を利用した簡単な手洗いチェック法を広めたこと、院内感染対策委員会の組織強化と親睦のために折り紙教室や浴衣着付け体験会などの日本文化紹介を行ったこと などなど。
 参加していただいた皆さんからいろいろな質問が出たのですが、福永先生から、「もう一度行きたいですか?」という問いには、もう一度やるからには結果を出したいが自分が出来ることには限度があり自信がないこと、また次に他の国で機会があれば、母乳育児援助などもっと自分の興味の深い分野でやりたいと答えました。




目次
定例会報告
定例会報告
学会発表報告 2〜3
今後の予定





☆☆お知らせ☆☆

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@メールbonyukaihomail.goo.ne.jp(母乳会報〜)
AFAX088−874-1301 (会報:藤原)まで送信を宜しくお願いいたします。送信の際は、お名前と職業、連絡先のご記入を宜しくお願いいたします。

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