≪塗り薬≫一家庭での活用方法一 

 以前病院でもらった塗り薬があるけれど何の薬か忘れてしまった、どんな時に使ったら良いがわからない一そんな時、参考にしてください。

 本当は病院で診てもらって症状に合ったお薬をもらうのが一番安心です。でも、以前と同じ症状であったり、熱もなく元気なのに、あせもぐらいで病院へ行くのはちょっとという時もあると思います。湿疹といってもいろいろな場合がありますが、お家の方の判断でどういう状態かわかるなら、以前もらったお薬を塗っていただいてもかまいません。ただし、熱がある場合や2~3日同じ薬を塗っても良くならない場合は診察においでください。下記は、当院で主に処方している塗り薬です。

 塗り薬 ☆の印は、ステロイド含有の塗り薬です。

○アンダーム 湿疹、あせも、あかぎれ(手を温かくしたあとの保護として使います。)
 アンホリル    

○ゲンタシン 抗生剤の傷薬(すり傷・切り傷)・にきび

○フシジンレオ (ゲンタシンと使い方は同じですが抗生剤の種類が違います。)

☆リンデロンVG《V=ステロイド G=ゲンタシン》 虫刺され・耳ぎれ、三 種混合の注射の跡が腫れている時。

☆ロコイド《ステロイド》 湿疹用です。ステロイド剤の中では弱い薬です。

☆デキサルチン《ステロイド》 口内炎(口控用)(食事でとれてしまうので、食後に塗った方が良いでしょう。)湿疹に塗ってもかまいません。

○ウレパールLローション (アンダームと同じ程度の薬です。)ローションなので塗りやすいですが、傷になっている時はしみます。

○アスタットクリーム (抗真菌剤)真菌症(カビ)の薬です。カビかどうか病 院で調べてから使うようにして下さい。

○アラーゼ軟膏(抗ウィルス剤) ヘルペス、帯状庖疹(水ぼうそうのような水庖が集まってできています。)の薬です。

○ワセリン カサカサしてかゆみがない時(薄く塗ってかまいません。)坐薬を入れる時、スムーズに入るよう坐薬に塗っても良いでしょう。

○カチリ (白いドロッとした薬です。)水ぼうそうに塗ります。固まっていなければ、兄弟等でもらったものを使ってもかまいません。

 消毒液 

マスキン液: 脱脂綿にたっぷりふくませて使います。長期保存できますが使用後多量 に 排水口に流すと環境に良くないという問題があります。 (室温で1年位は、保管できます。)

強酸性水: できれば霧吹きで使いますが、脱脂綿でもかまいません。飲んでも目に入っても問題はありません。暗い所に保管し、1週間~2週間位 で使いきって下さい。

◎塗り薬は、1日2~3回たっぷりと塗って下さい。傷になっている時は、必ず消毒してから塗りましょう。

◎ステロイドの入っている薬を顔に使う時は、できるだけ1週間以内にして下さい。

◎内臓疾患等で湿疹が出る場合もありますので、診察も受けて下さい。