応急処置

 海へと山へと楽しい計画がいっぱい。でも外出先で思わぬ 事故が起こらないとも限りません。事故は予防することが大切ですが、もしもの事があった場合、まずあわてないこと。落ち着いて適切な処置ができるよう日ごろから応急処置を頭を入れておきましょう。

・日射病 熱射病 日射病は強い直射日光を受けた時、熱射病は閉めきった熱い室内や車内でおこります。身体の熱が発散できずたまった状態で、顔は赤くぐったりし、汗も少なくなります。頭痛、吐き気、めまいなども起こります。そのような時は、風通 しのよい場所に頭を高くして寝かせます。衣服をゆるめ、頭や身体を冷たいタオルでひやしてあげましょう。意識がしっかりしていれば、水やスポーツドリンクを飲ませてあげてください。

 夏はとくに自動車に子供を残して買い物など絶対にしないこと。

・やけど  できるだけ早く水道水(流水)で患部を20分間ぐらい冷やしましょう。洋服が皮膚に付着している場合は無理にはがさないで、そのまま冷やします。乳幼児の場合は全身を冷やすと低体温になってしまうので、身体は暖かくして患部だけを冷やすように注意しましょう。

 夏は花火でやけどをすることもありますので気をつけましょう。

・切り傷 すり傷
 切り傷 出血している場合は傷口を心臓より高くしてガーゼを当て、血が止まるまで強くおさえます。出血が止まれば、なるべく傷口を心臓より高くしたまま消毒してガーゼを当て包帯でしばります。包帯の結び目が傷口にあたらないように注意しましょう。
 すり傷 まず砂や土を洗い流し、その後消毒しておきましょう。

・虫さされ はち、うになど毒針が皮膚に残っている場合は毛抜きで抜きます。毒蛾、毛虫などは、水でリン粉や毒毛を静かに洗い流します。患部が傷になっている場合は消毒してからステロイド軟膏を塗ります。(当院ではリンデロン軟膏を使っています)

・犬や猫にかまれた 水道水でよく洗い、消毒します。細菌感染の危険もあるので、医師の診察を受けていた方が安心です。

・鼻血 首、胸を締めつけている衣服をゆるめ、頭を前に傾けます。口で呼吸するようにし、鼻を5~10分つまんでいれば自然に止まります。30分以上たっても止まらないようであればすぐに耳鼻科を受診しましょう。

・耳に虫が入った 暗いところで懐中電灯の光を耳にあてます。

・水におぼれた まず、口の中に泥などが入っていれば指でかき出します。そして、一刻も早く有効な人工呼吸をすることが大切です。人工呼吸や心臓マッサージの方法は、学校や地域で「救急法の講習」などがありますので、いざというときにあわてないように積極的に受けておきましょう。

*予防するには絶対に子供から目を離さないことです。