離乳食
1.離乳とは
今まで母乳、またはミルクといった流動食だけに栄養を頼ってきた赤ちゃんにドロドロした半固形食を与えて徐々に慣らし、最終的には固形食が食べられるように近づけていくことが離乳であり、この時期に与える半固形食を離乳食といいます。
2.離乳の開始時期
離乳食の準備にむけて、3~4ヶ月頃になると母乳やミルク以外の味を体験させましょう。
健康で発育も順調なら生後5ヶ月頃から始めます。しかし、個人差があるので6kg以上になりよだれが多く出るようになったり、大人が食べているのをじっと見て、口をモグモグさせたりするような様子が見えたら、そろそろ開始してもかまいません。
「ワクワク・ドキドキ」いろんな物を食べさすことができるようになると、周りの人の楽しみが増えてきます。
3.実施上の留意点
*食べさす時は、必ずお座りをさせましょう。
(しつけにはもちろん、誤飲のないように)
*離乳食は1品1さじから試みる。
(1さじとは計量スプーン小さじ1杯5グラムのこと)
育児書にはこう書いてあるが少量から始め欲しがるだけ与えてもかまいません。
*離乳食後は、いつもと同じように母乳やミルクを飲ませます。欲しがるだけ飲ませてかまいません。
*与え始めは特に個人差があるので、機嫌や健康状態がよければ根気よく進めてみましょう。
*嫌がるときは強制しない。離乳食は急がず着実に進めましょう。
*離乳の進行にあたっては便の状態、体重、食欲などを観察しながら徐々に進めましょう。
*味付けは薄味にしましょう。
*離乳食は衛生的に取り扱いましょう。
(食べ残しは翌日にまわさない。)
*家族もしくは皆と一緒に食べましょう。
一人で食べるより皆でにぎやかに食べたほうが楽しくて美味しいし、食欲も出るよね。赤ちゃんも同じです。
*献立は単調にならないよう好んで食べるように工夫しましょう。
*市販のベビーフードの利用もよし、疲れ気味の時、出かける時に便利ですよね。
*5ヶ月頃になり歯が生え始めると乳首を噛むことがありますが、歯の感触を確かめたりカミカミの練習をしているのです。だが”痛いこと””いけないこと”を教える為にきちんと叱りましょう。
*口の中には、いろんな雑菌がいますので、口移しで食べさせるのはやめましょう。
*手づかみは自分で食べることを学ぶ一歩ここからスプーンやフォーク等の道具を使って食べることを学んでいくのです。床にピクニックマットや新聞紙を敷き後片付けを楽にする工夫をし、多少の汚れは大目に見てあげましょう。
*10ヶ月頃になると牛乳をコップで与えてかまいません。フォローアップミルクに切り替える必要はありません。もちろん母乳は続けてください。
*離乳食が完了する頃に、授乳中と同じ食生活を続けると母親の肥満の原因になります。過食に注意しましょう。
もぐもぐ ごっくん・食べ方のトレーニング
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初期 5~6ヶ月
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中期 7~8ヶ月
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後期9ヶ月~1歳頃
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最初は口をあけたままで飲み込みだんだん口を閉じてゴックンする |
2~3秒モグモグして飲み込みます。(舌でつぶす) | 頬をふくらましたりしてカミカミします。(歯ぐきでつぶす) |
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ポタージュ状 クリーム状 | ||
米・パン
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ドロドロ煮・ドロドロがゆ | プリン状 | おかゆ・軟飯・トースト |
麺類
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やわらか煮をスープでのばす | べたべたがゆ・ぱんがゆ | 煮込みうどん |
芋類
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マッシュポテト | うどん・マカロニのやわらか煮 | ふかしいも |
魚
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白身の煮魚をすりつぶす | 煮魚・焼き魚をほぐす | 煮魚・焼き魚・ムニエル等 |
肉・レバー
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レバーペースト | 肉のすりつぶし | 細かく切る・ハム等は火を通す |
卵
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かたゆで卵の黄身を味噌汁でのばす | 茶碗蒸・炒り卵・かき玉汁 | オムレツ・厚焼卵 |
大豆製品
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汁の実の豆腐をつぶす | きざみ納豆・きなこ | 納豆・厚揚げの含め煮・白和え |
乳製品
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ミルク粥・ヨーグルト | シチュー・プリン・ミルク煮 | ホットケーキ・チーズ・牛乳 |
小魚・海草
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昆布でだしをとる・しらすをつぶす | わかめのトロトロ | もみのり |
緑黄色野菜
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ポタージュ・やわらか煮をつぶす | やわらか煮を細かくきざむ | 煮物・ごまあえ(すりごま) |
淡色野菜
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やわらか煮をすりつぶす | 大根おろし煮・やわらか煮 | おひたしを細かくきざむ |
果物
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すりおろし煮つぶし | バナナ・りんご等薄切り | そのままで |
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母乳8~12回 | 母乳6~10回 | 母乳4~6回 |
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離乳食の後に母乳(ミルク) |
そろそろ2回食に |
よく食べてくれるなら3回食に |
*食後は、お茶を飲ませて、口のまわりもきれいに拭いてあげましょう。
*乳児にハチミツは、乳児ボツリヌス症の原因となるため、1歳までは与えないようにする。