D WHOのミルクコードを守ること、多くの授乳室の案内マークが哺乳瓶のマークになっている。
E 母乳育児は身体感覚を取り戻すチャンスである。
F 欧米で出産すると僅か24時間しか在院しない。この24時間が母乳のみであれば母乳率100%になる。日本は1週間の在院期間で母乳率を出すため、日本のBFHのレベルは世界一である。
G 医療者が当たり前のように使っているカタカナ言葉は、一般のヒトには解り難い言葉であること。等


講演の内容は興味深い事ばかりでもう少し長く話して欲しかったのですが、高知母乳の会の総会と交流会がもう一つの目的でしたので、講演は50分程度にして頂きました。

 
総会は、昨年度の決算報告と今年度の予算案が事務局の提案通り承認されました。また、役員の改選の時期に当たりましたが、一部の変更のみで多くの役員は継続する事務局案が承認されました(同封の用紙をご覧下さい)。


四国交流会では、県外からの参加は、残念ながら東京より参加して頂いた永山さんと、前日より高知に来られていた徳島県の中島さん一家の2組でした。昨年は香川県と愛媛県よりの参加があり、賑わっていましたが、今年は四国交流会としては淋しいものでした。しかし、高知県内より24人+αの参加があり、5グループに分かれ、それぞれに意見交換を行い、有意義な時間を過ごせました。最後に各グループより感想を発表して頂き交流会を終了しました。


最後に、永山さんより「高知県のBFHであった“くぼかわ病院”が分娩を取り止めた今、新しいBFHを目指す病院が出てきて欲しい。出来れば2箇所以上の施設がBFHになる事が高知県の母乳育児を進めるためには必要です。母乳の会に参加してくださった皆さんの協力をお願いします。」とのコメント頂きました。
 高知母乳の会も高知県に再びBFH認定施設が現れるように協力する事が重要になっています。BFHに認定されるには、自施設の母乳率が高い事だけで無く、地域の母乳育児に対しどれだけ貢献しているかも重要な要素になります。
 母乳に対する気持ちを新たにする2日間でした。
(記:独立行政法人公立病院機構高知病院 高橋芳夫)




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