検討しました。正常新生児を、退院時栄養状況別に、4つの群に 分けました。 順調群のA群は、完全母乳栄養で、体重の増加も良好で、 日齢4ないし5日に順調に退院したグループです。非順調群の B群は、退院時完全母乳栄養ではあるが、児の体重増加が遅れた グループです。 非順調群のC群は、入院中に糖水、あるいは人工乳を足したが、 退院時には母乳のみで帰ったグループです。 D群は退院時混合栄養であったグループです。 非順調群のB群で母乳率の有意な改善が見られ、また、C群でも、 症例数の関係で有意差はありませんでしたが、やはり母乳率が 大きく上昇しています。
たが、2010年には、母親の意欲不足による人工乳の追加は見られ なくなっています。 母乳育児は妊娠中からの支援が大切であり、出産前の準備期間を 通して、妊婦に正しい知識や情報を提供し、一人ひとりと正面から 向き合い、信頼関係を築きながら支援していくことが、母親が実際 に母乳育児を実践していくうえで、とても重要なことであります。 助産師指導での関わりが、母親の母乳育児に対する意識付けや、 知識の向上、安心感となり、退院後も母乳育児をスムーズに継続 できることに、繋がったと思われます。 また、その結果、1カ月健診時の母乳率の改善が見られたと考えら れ、助産師指導の有用性が確認できました。 |