第13回 日本外来小児科学会に参加して
No.56 2003. 09.20 発行
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検査技師 M.K. | |
当院では診察後、少しでも早く確実にお薬を飲んで、病気が早く治るようにと、院内で服薬していただくことが多く、飲めないときの対応など学びたいと思い、このワークショップに参加しました。当院では、漢方薬が出ることが多いのですが、ワークショップに参加しているところでは扱っているところが少なく、漢方薬は苦い、という先入観を持っている人が多かったです。しかし、漢方薬は必ずしも苦いものばかりではありませんので、あまり毛嫌いしないで欲しいと思いました。 当院では多くのお子さんが、頑張って薬を飲んでくれているからです。参加施設でも、飲めないときには甘味を加えたり、代わりのものがあれば飲めるもの(粉末を錠剤に、錠剤をシロップになど)に変更したりしていました。当院でもお菓子やシロップ入りの水薬などと一緒に混ぜて飲んでいただいています。 ![]() 今回、服薬に関する母親アンケートに御協力していただきまして、誠にありがとうございました。参考にさせていただき、今後の服薬指導や、子どもたちにお薬を頑張って飲んでもらえるように努力してまいりたいと思います。なお、何か分からない事や、心配事などありましたら、遠慮なくスタッフに聞いてください。 |
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看護師 T.I. | |
良い小児科医の見つけ方 ![]() ① お母さんの質問に丁寧に答えてくれますか?先生とウマが合いそうですか? ② 看護師さんや受付の人は親切ですか? ③ 待ち時間は長くありませんか? ④ 緊急時の対応を教えてもらえますか? ⑤ 小児科学会等勉強会に参加していますか? お母さんの希望を100%叶えてくれるところはとても少ないのです。欠点は必ずありますが、その欠点をカバーするための努力や工夫をしている点に目を向けますと、良いかかりつけ医を探すことができると思います。 さすがに、学会等、勉強会に参加し日夜努力を重ねているだけあり、参加している小児科の発表には驚きました。その中でも、当院の健診は上位だと確信しました。 1ヶ月からの腹ばいの仕方、4ヶ月からの寝返りの仕方、必要以上のお座りをさせない等の指導、母乳の出し方の指導、(1日10回以上吸わす・水分を取る・昼寝をする)辛口トークも多々ありますが、その言葉の奥には本当に子どもさんのことを考えてくれています。一度でリタイヤしないで、再度チャレンジしてみて下さい。その時は、きっと理解していただけるかと思います。 当院の健診に自信を持って来院してくれる、かわいい子どもさんたち、お母さんたちの応援・サポートにと心がけていきたいと思います。気軽に声をかけて下さい!!「ありがとう」その言葉にすごく感動を覚える私です。ワクワク、ドキドキ、恋する乙女のようにほんとうにうれしく思います!!(^O^) ○ 自分自身のアピール、と声をかけてもらいやすくするために、胸に大きな名札をつけています。赤ちゃんを抱っこするのに怪我のないように角のない柔らかい物を選びました。 ○ 子供たちの予防接種の怖さと恐怖心を取りのぞき、お母さんの負担も軽くなるように、問診表のカラーと同じ色のカードの入ったものを、通園バック状にかけて待ってもらうことにしました。中には、注射のがんばり賞のごほうびも入っていますので、終わった後に取り出してお子さんに渡してあげて下さい。 健診だけでなく、その他、「いろいろ魅力的な・・・」を目指して頑張ります。 |
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検査技師 K.Y. | |
お母さん、母子手帳は持っていますよね。初めてこの手帳を開き、記入した時のこと覚えていますか?私の場合、下の子は6歳になったので、6年前とても幸せな嬉しい気分でこの手帳を開いたように思います。途中では心配な事や不安な想いも書かれていたりして・・・でも、よく見ると3歳ころまではビッシリと書き込まれているのに、4.5.6歳になるにしたがって空白が! 今回の外来小児科学会では、子供の成長とともにどれだけ対処する診断力と育児支援能力があるのかを評価できるというワークショップに参加しました。現行の母子手帳はしつけなど子供の社会性を指導するのに一番大切な4歳5歳6歳はほとんど小児科医の育児支援は受けていません。子供の「こころ」「からだ」「育児環境」の3方向から発達度を評価するシステム"ハローエンジェル"を利用して、母親の育児不安などを指導、応援し、子供の健全な発達と幸福をはぐくむ助け手に、医師をはじめ看護師、保育師、保健師、保護者が力を合わせましょう!という話し合いでした。 ![]() |
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事務 M.I. | |
患者さんとの限られた時間の中で診察の一役を担っている「紙」。独自に作成されている患者さん向けの文書(院内案内・体温表・予約表・健診表・院内報・疾患の説明及び指導用パンフレットなど)を各病院で持ち寄り、検討していきます。スタッフの助けにも、患者さんのためにもなる一石二鳥の「紙」を作りたい、というワークショップに参加してきました。"たかが紙""されど紙"ですが、どこの病院もなかなか凝っていたり、見やすかったり、予算がかかっているだろうな、とか思うものもありました。 当院で、二ヶ月に1回発行している"クリニックだより"もなかなか好評でした。「テーマ」に悩む事もありますが、"参考にさせてもらいます"とか"楽しみにしています"など言われると、やる気もでてきて、まだまだ続けていきたいなと思います。 当クリニックで、「健康手帳」というのを渡していると思いますが、まだまだ使い方を把握できていない方がほとんどのようです。受付窓口で説明して渡していますが、やはり、実際の記入例や、説明書を添付して渡したいと思います。病気の症状を把握できている保護者が病院に付いて来られない時にこそ、この手帳を一番活用して頂けるようにしていきたいです。 ![]() また、少し古いクリニックだよりや、患者さん向けの疾患及び指導用のパンフレットなどは新しく打ち変えて、読みやすく、分かりやすくしていきます。 大きな変化はできないかもしれませんが、少しずつでも当院にあった紙面づくりに努力していきます。 |
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看護師 Y.K. | |
日頃から、子供たちの病院に対する怖いイメージを和らげる工夫ができないかと思っていましたが、スタッフのユニフォームも大事なイメージ作りの一つだと思います。何かと参考にできればと思い、今回初めて参加しました。 全国で21ヶ所の施設のユニフォームが写真等で紹介されましたが、素材や機能的な部分にも考慮しながら子供たちの喜ぶデザインのものを選んでいる施設が多く、中には全く医療者の印象を与えないようなものもあり、驚きました。 ![]() どの施設もユニフォームに限らず、子供たちに恐怖心を与えないように考慮していて、名札一つをとってみても危険の無いように工夫されていました。いずれのデザインのものであっても、緊張感をもって日々の業務に取り組んでいきたいと思いますし、今回のことを参考に今後もいろんな面で工夫していきたいと思います。 |
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まだまだ、勉強不足ですが患者さんのこと、子供たちのことを第一に考え、当院をもっともっと利用していだたけるように、 これからもよりより小児科づくりに努めていきたいと思っています。 |
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