A...ヒブワクチン(インフルエンザ菌b型・商品名アクトヒブ) |
インフルエンザ菌b型は、主に0~1才の髄膜炎を起こす細菌で、細菌性髄膜炎の原因の約半分を占めています。この細菌による髄膜炎は年間数百人と推測されています。細菌性髄膜炎は発見・治療が早ければ3週間から1ヶ月の入院で治りますが、運動麻痺や知能障害の後遺症を残す場合も多く、最悪なら死亡もあり得る重症の感染症です。ヒブワクチンの実施している国では子供の髄膜炎の発症がかなり減ってきています。(インフルエンザウイルスとは全く別物ですので、間違わないように”ヒブ”と呼んでいます)
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B...肺炎球菌ワクチン(小児用・7価・商品名プレベナー) |
肺炎球菌も髄膜炎の原因菌のひとつですので、このワクチンはヒブワクチンとセットで細菌性髄膜炎の予防になります。さらに肺炎球菌は髄膜炎以外の重症の感染症も起こしますので、これらの予防にもなります。肺炎球菌のタイプはいくつもあり、小児用は主として子供にかかりやすいいタイプのうち7つのタイプを対象としたワクチンです。(老人用の肺炎球菌ワクチンは23価です)
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C...子宮頸癌ワクチン(ヒトパピローマウイスル HPV ワクチン・商品名サーバリックス) |
女性の子宮入口に発生する癌の原因の多くがヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染が原因になっています。HPVは性行為によって感染しますので、予防接種をして、感染してもすぐにHPVを追い出すように免疫を付けます。20~30才代までの女性なら接種する意義がありますが、公費の補助は中・高生女児です。ただし、このHPVにもタイプがあり、このワクチンはその中の16・18型に対するものです。その他の型からの子宮頸癌をなくすことはできません。子宮頸癌は子供を産む20才代から30才代に多いので、妊娠したら産科の先生は必ずチェックしますが、20才代以上になったら産婦人科で子宮頸癌の検診も必ず受けましょう。 |
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