NO.144~2019・07~ 前のページ   次のページ  index  top

 今年の梅雨は観測至上最も遅い開始となりましたが、いつまで続くでしょうかね?ジメジメしたお天気が続くと、気分まで参ってしまいがちです。 せめて服装だけでも涼やかで明るいものを着たいものです。
梅雨が終わると、すぐにまた暑い夏がやってきます。 今年は冷夏と言われていますが、どうなるでしょうか・・。
室内でも熱中症は起こります。 脱水症状にならないよう、喉が渇く前にこまめな水分補給をしましょう。



夏場に多い病気


ヘルパンギーナ・・・(発疹が口の中(のどちんこ周辺)だけなら「ヘルパンギーナ」)
 発熱と口腔粘膜にあらわれる水泡性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎。大多数はエンテロウイルスが原因。 治癒後も便から長期にわたりウイルスが排出される。
潜伏期2~4日。発熱(2~4日間)・咽頭通・軟口蓋口蓋弓に紅暈で囲まれた小水泡が出現。まれには無菌性髄膜炎・急性心不全。

手足口病・・・手足にも発疹が出たら「手足口病」
 口腔粘膜・手・足(足底足背)に水泡性の発疹。エンテロウイルスが原因。治癒後も便から長期にわたりウイルスが排出される。 数週間後に爪脱落があることあり。(爪や皮がはがれる) 潜伏期3~5日。発熱は軽度。まれに無菌性髄膜炎・小脳失調症・急性脳症。

プール熱(=咽頭結膜熱)
原因はウイルス。のどが痛くて、目が赤くなる。時に高熱が続く事あり。プールで伝染するのではなく、プールをする時期に流行するので「プール熱」と言われる。
治療・・・西洋薬では特になし。口が痛くて極端に食べない。 →脱水になれば点滴。       漢方薬では柴胡桂枝湯などの「かぜ薬」を服用する。




~どうだった?保護者講座~

保護者講座第357回 子どもの育つ環境
講師は山のNPO・一般社団法人イコールラポで活躍されている玄番隆行さん、玄番真紀子さんです。
山の生活のお話しでは、地域の人々との助け合いがほのぼのと語られ、お互いを尊敬し合って繋がっている様子が印象的でした。 なにより子供たちにとっては学校では学べない山村での経験があるという事を知りました。玄番さんが定点カメラを山の中に設置していて、 そこに映り込んだ動画には珍しい生き物が数々現れ、皆さん興味深く見入っていました。竹をナタで割ってみるという体験では、 最初はコツが分からず意外と難しかったのですが、それがまた面白く!一人ずつ交代しながら体験できました。
次回も沢山の方に参加してもらいたい講座です。          山崎(臨床検査技師)

保護者講座の様子


子どもの熱中症の特徴
<大人より暑さに弱い>
乳幼児や小児は温調節機能が未発達。特に汗をかく機能が未熟で体に熱がこもりやすく、体温が上昇しやすい。 気温が体表温度より高くなると熱を逃がすことができず、反対に周りの熱を吸収する恐れあり。

<照り返しの影響を受けやすい>
大人よりも背が低いため、地面から照り返しの影響を強く受ける。大人の顔の位置とは3~4℃高い温度‼

<自分では予防策が取れない>
乳幼児は自分で水分補給、服を脱ぐなどができないため、保護者の対応が重要です!子どもの異変に敏感になること‼





季節の食材を食べよう
<ミョウガ> みょうが 本州から沖縄まで自生する多年草で、ショウガの仲間。 生姜などと共に花も茎も香味野菜として日本では古くから親しまれていますが、食用に栽培し食しているのは日本だけだそう。 出荷量は高知県がダントツ1位!主に施設栽培で生産されていて、ハウス栽培ということもあり、 一年を通じて出荷されるが、旬は6月~10月頃で、夏場によく薬味として食される。(食べる部分は花の茎!!) 栄養は?・・アルファピネンという精油成分で、食欲を増進させる働きがあり。 発汗や消化の促進に加え、血液循環や呼吸機能を高めるほか、眠気を覚ます効果があり。夏バテ予防におすすめ! 


<はすいも> はすいも サトイモ科の兄弟で、地中の芋から育ち、食べるのは地上に伸びた茎。 高知では琉球から渡来したことから、 「りゅうきゅう」と言う呼び名で親しまれ、 旬は初夏から秋、特に夏場の暑い時期の酢の物料理によく使用されるが、すき焼きに入れたり、煮物に加えてもおいしい。 沢山の穴が開いていて、切る時にサクサクと音がするのが楽しい。  (“りゅうきゅう”の花って見ました?)



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