NO.87 2008・11.29    
2008年8月外来小児科学会(名古屋)に行ってきました・・・その2

「外来診療に家族学の知識と技術を導入してみよう」に参加して 事務  石川
 課題だけ見ると、難しそうって思いますが、実際参加してみてとても楽しかったです。自己紹介の仕方も少し変わっていて、前の人の言った子供の好きなところを褒めたたえて自己紹介をし、自分も好きなところを一つあげる・・・といったやり方で、自分の自己紹介を考える余裕がなく、前の人の言った事を聞き逃さないようにするため、ものすごく緊張しました。家族図の書き方を習ったり、ロールプレイをして家族の気持ちになりきったり、今までにした事のないことばかりでしたのでとても勉強になりました。
 仕事に“家族”との関わりは重要だと感じました。でも、個人情報の保護やプライバシーに関わることなので、患者さんの家族が受け入れてくれるかどうか、どうやって医療従事者がかかわっていくか、共有するかは大きな課題だと思います。こんな私でも少しでも精神面でお役にたてたらと思いますが、なかなか難しいです。来年も外来小児科学会でいろんな勉強をしてきたいと思います。
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「こだわりの“ちょっとした工夫”」に参加して 臨床検査技師  和田
 病院でのちょっとした飾り付け工夫やアイデアなどで、役立てる事や患者さんから喜ばれる事、便利なアイテム等(外観・待合室・点滴室等の工夫・健診や予防接種での工夫・患者さん向けに趣向を凝らしている事・便利なグッズ等)を全国の参加施設が発表しました。写真や画像を交えて現在だけでなく、過去の失敗例なども合わせて紹介され参加施設のお互いの参考になりました。当院でもやっているなという工夫が、数多く発表されましたが、中には当院ではやってないこと、絵本の貸し出し、注射後のプレゼントなど参考にしたいと思えるような工夫もありました。当院を含め、どこの施設でも同じように子ども達を喜ばせる工夫が試行されているのだなと感じました。私は、外来小児科学会への参加は初めてのことでしたが、とても新鮮であり勉強になりました。今回の学会参加で学んだ事を今後の参考にし、これからの診療のお役に立てたらと思います。
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「小児科スタッフと絵本」 栄養士  山崎
事前アンケートをもとに各グループ(6~7人)にわかれ・・・絵本を選ぶ際の基準、各施設での絵本に関する取り組み、絵本の管理や手入れの方法、子どもに喜んでもらえる読み聞かせの仕方、絵本のある待合室の環境つくりなどのテーマに沿って意見交換しました。また、各施設の絵本の本棚の紹介写真があり、当院からも本棚+8/11の保護者講座「子どもと読んでほしい絵本」の様子を紹介したところ、興味を持たれたくさんの質問を受けました。イベントをしている施設もありましたが、当院ほどバラエティー豊かな内容のイベントを行っている施設は少なく、イベントの内容の多さにほとんどの参加者が驚いていました。このワークショップで得たことを今後に生かしていきたいと思います。
 今回も前年同様、学会前日午前の勤務を終え、夕方高知を出発。途中JR岡山駅で念願の駅弁を買い、いざ名古屋へ!ホテルでチェックインを済ませ、名古屋名物手羽先で有名な「世界のやまちゃん」へ。2日目(学会当日)は終日びっしりお勉強!香川の森本小児科のスタッフの方々と大盛り上がり!!楽しいひと時でした。3日目、名古屋城と徳川園を観光し、下呂温泉へ。美味しいお料理と温泉に心も体も癒されました。ホテルで予定されていた花火大会は雨のため中止になってしまったけれど、ロビーで行われたビンゴゲームで、看護師の岩崎さんが景品をGet!!とても楽しい有意義な4日間でした。 
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「明日からもっとうまくなる小児科での禁煙支援」に参加して 看護師  萩原
 当院でも喫煙している方や家族に医師がタバコの害について診察時話をしていますが、小児科での禁煙支援は医師だけでなく受付・看護師など多彩な職種がそれぞれの立場で関わることができるとの事で、他の施設ではどのようなアプローチをしているのか知りたくて参加してみました。が、実際は家族構成でアプローチの仕方が異なるので4グループに別れタイトルに沿いロールプレイをするというものでした。①母親への禁煙支援、②家族を通じた禁煙支援、③再禁煙の支援、④.無関心期の喫煙者に対する禁煙支援についてで、私は②でしたが一番難しい課題だったように思います。はっきりと答えが出るものでもなく、こんなことを言われたら、こう言ってみよう!と話を作って寸劇体験しました。“禁煙は何度失敗してもいいじゃないか!”チャレンジすることが大切とのことでした。喫煙者だけでなく禁煙には家族の協力がいること、そして褒めてあげることを改めて実感しました。今回名古屋まで新幹線で行きましたが、意外と早く着き、駅弁とビールを買い占め写メ撮りながら車内を楽しみました。名古屋は初めてだったのでおいしい手羽先や味噌煮込みうどんが食べることが出来、いつもより増してビールが美味しかったです。わが子に手羽先の食べ方を披露しました。


「子どもの絵にみる認知発達」に参加して 臨床検査技師 山崎
 今回で3回目になるワークショップにはじめて参加しました。子を持つ母親の立場からも興味深く、以前に参加した看護師の岩崎さんからも情報提供をしてもらい、また事前に子どもの絵についての本を読んでから参加しました。
 各自が子どもの絵を持ち寄り(当院でご協力いただいた方々に心より御礼申し上げます。)その絵の紹介や、読んだ本の紹介、自己紹介をしました。次に、発達障害のある子どもの絵の特徴を教えてもらいました。発達障害の検査で絵を用いることは、他の検査では一時間半~二時間もの時間が必要であるに対して10分~15分の時間で簡便に(子どもにとっては楽しく)障害の種類などが判り、家族にとっては我が子の成長を目で確認できるという利点があることを知りました。
 WSに参加する前は、・・・たかが絵、という気持ちがあったのですが、間違っていたことに気付くことができました。子どもの絵は、世界中どこの国の子どもでも同じ描き方で成長することなど、まだまだ知らないことだらけの自分でした。毎年いろんな発見が待っている小児科学会です。来年がまた楽しみです(^^♪

      

*田村こどもクリニック*
http://www.inforyoma.or.jp/tamkocli/