クリニックだより NO.92
 2009・09・26
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朝晩、涼しくなってきましたね。
さて、8月29、30日に第19回日本外来小児科学会が今年は埼玉県大宮で開催されました。毎年恒例ではありますが、連休を頂いて行ってきました。
各自が学んできたことをご報告します。



日本外来小児科学会の特徴   田村院長
 医者が作る学会はたくさんありますが、外来小児科学会は楽しい・気楽な・勉強になる・友達ができる学会です。当院では毎年全職員が参加して、より良い小児科クリニックを作るようにしています。
で、その特徴は・・・・  
1.開業小児科が参加できるように、夏休み8月の最後の土日に開催
2.会員以外に小児科外来で働いている人は誰でも参加できる。
3.講師も座長も"先生"とは呼ばない。("さん"で呼ぶ)
4.ワークショップ中心の学会。
5.服装も原則ノーネクタイ。

来年2010年は中四国が担当で、開催地は福岡。高知県からは私が運営委員になっています。



WSを体験してみませんか?に参加して
臨床検査技師 山崎

ワークショップ(WS)リーダーの心得、この先の活動方向まで大変具体的な話しができ、数々のアドバイスにパワーを貰いました!検査技師会では生涯学習会を行い技術の向上に努めていますが、働く場所が限られるとか、社会での知名度など問題が沢山あり、小児科の先生方には
是非検査技師の必要性を理解してもらいたいと
思っていました。
今回その第一歩を踏み出せたかな・・・?!
学会前に観たレインボーブリッジのように
検査技師と小児科学会をつなぐ架け橋になりたい!
な~んてカッコ良すぎ!(^^)!



クリニックにおける育児支援のあり方について
事務 石川

 “育児支援”って沢山のクリニックのいろんな職種の人たちの育児支援を聞いていると、幅が広いなと思いました。保護者の方に対する声かけや気配り、泣いている子供をあやしたり、折り紙や手製のオモチャなどをあげたりする、院内報を作成することも“育児支援”になるんだ!自分にも育児支援のお手伝いが少しでも出来ているのかな?!と嬉しく思いました。イベントに関しては、離乳食教室、夏祭り、クリスマス会をしているクリニックが多く、当院のイベントや教室、講座などに大変興味をもって聞いてくれて、質問攻めにあっちゃいました。






ユーモアコミュニケーション体験を通して…“ノーズオン”
看護師 岩崎

誰もが童心に戻ったごとくゲーム感覚を楽しみスキンシップコミュニケーションを体感し、お腹の底から笑い合ったWS!! まさにスーパー子ども達。
“笑顔は人を幸せにする”言葉がなくても笑顔とスキンシップがあれば・・・ “自分と遊び自分を笑う”
 カップルになった時リードしている自分を発見! 自分を知る機会と相手を知る、知ろうとする大切さを体感し、ユーモアセンスを磨き、豊かな人間関係を築きながら笑顔を提供できればと思っています。
楽しい2時間でした



母親にとって魅力ある乳児健診を探る!パート2 
栄養相談:食べないと訴える母親にどう向き合うか
栄養士 山崎

相談を受けるスタッフは、まず母親の訴えを詳しく聞き、
母親の能力に合った出来る範囲のことを一緒に考え、具体的
方法を示していく。また、より良い対応をするためにも、スタッフ間の交流がうまく出来ていることが大事であるという事。
母親には、空腹をつくるためにも、基本的生活リズムの大切さや、見つめる、つかむ、しゃぶるなどという子どもの発達の大切さを認識してもらい、食事の時の雰囲気作りや足を落ち着けて食べるなど姿勢も考慮するとよい事。
今回のWSで沢山出されたアプローチ案をこれからの栄養相談の中に活用していきたいと思います!



WS”こどもの足を考える”に参加して 
臨床検査技師 和田

 私は、今年で2回目の外来小児科学会の参加でした。今まで自分の子供(2歳)の靴を値段の安さ、見た目、サイズもおおよそこの
くらいだろう、来年履ける・・・という理由で選び、お古の靴も
履かせたりしていました。このWSでは靴の選び方、履かせ方なども学ぶことができ、母親の立場からも医療従事者の立場からも勉強になり、とても有意義なものでした。
金城学院大学 片瀬眞由美先生より
*3歳まで足首はしっかりしていない
*偏平足(土踏まずが無い)ならば7歳までにインソール(中敷)で治療が可能

正しい靴の選び方
1、かかと周りがしっかりした靴
2、指の付け根と同じ位置で曲がる靴
3、つま先に適切な余裕がある靴(1cm)

正しい履き方
1、座って
2、かかとをフィットさせ
3、手を使って留め具(マジックテープ、
ひも)をしっかりと留める   
診察ってなあに?
助産師 田村

お母さんの膝に抱かれ診察されていた子供達も少しずつ大きくなって、椅子に自分で坐り診察がうけれるようになると、「先生はどんな音を聴いているんだろう」「口の中の何を見ているの」と考えるようになってきます。
そうなる頃、大きく開いた口や肺・気管支の模型があると子供達に解りやすく、協力も得られ、スムーズな診察ができます。
今後この模型を作製し、子供達にとって診察が何かを考えていきたいとおもいます。




埼玉県大宮
ソニックシティホール

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*田村こどもクリニック*
http://www.inforyoma.or.jp/tamkocli/