クリニックだより NO.96 2010・06・01 前のページ  次のページ index top
当院には医学部や看護学校の学生さんが実習に来ます。高校を卒業 してすぐのまだ子供みたいな子や、他の大学を卒業してから医学部 に入り直した30才近い者もいます。その学生さんに死刑に賛成か反対 かを聞くと、看護学校の学生はほとんどが反対なのに、医学部の学生は賛成が多いのです。
 人の命を助けるべき仕事をしようとしているのに、"死刑に賛成です"と言われると、"お前何考えてんだ!!と思わずムカッとしませんか?
 殺人はいけない事だから犯人を殺す(=死刑)というのは矛盾です。
‘人を殺してはいけない’のなら犯人だって殺してはいけないのです。
"殺したいくらい憎い"の と実際に"殺す"のとは全く違います。
被害者感情で敵討ちをしたい"気持ち"はわかりますが、実際に殺してはいけないのです。日本でも敵討ちは100年以上も前の明治初期に禁止されているのです。21世紀の考え方ではありません。
 とりわけ世界で死刑を実施している国は独裁国家か人権が無視されている国です。世界の大部分の民主的な国では死刑は実施されていません。もちろん冤罪の問題もあります。
 日本も早く死刑をやめて、民主的な国家の仲間入りをしましょう。


年間を通じてどの病気もありますが、現在みずぼうそう(水痘)、手足口病が流行中です。
みずぼうそうは水をもった赤い発疹が、口の中から陰部、頭の中まで全身に出ます。発疹は2~3日でピークとなります。熱は発疹と共に出ます。その後乾いて黒いかさぶたになります。 平均して1週間でよくなります。入浴は熱が無ければかまいませんが、こすらないように。保育園などは発疹が黒くなればOK。
手足口病は、その名のように、手のひら、足のうら、口の中に小さな水ぶくれができる病気です。おしりや膝にできることもあります。 乳幼児の間で流行します。以前に罹った子でもまたうつる場合があります。熱はたいていありませんが、ときに高熱が出ることがあります。 手足の水ぶくれは痛がりませんが、口の中が痛くて食欲がおちることがあります。保育園は熱がなく元気なら行ってもかまいません。


 

~肺炎球菌ワクチン受け付けます~

肺炎球菌は、多くの子供の鼻やのどにいる身近な菌です。普段はおとなしくしていますが、子供の体力や抵抗力が落ちた時などに、いつもは菌がいないところに入り込んで、色々な病気(感染症)を引き起こします。
 肺炎球菌が起こす病気・・・細菌性髄膜炎、菌血症、肺炎、中耳炎
生後2~6ヶ月 1回目→27日以上間隔 2回目→27日以上間隔 3回目→60日以上間隔→4回目(12~15ヶ月)
生後7~11ヶ月 1回目→27日以上間隔 2回目→60日間以上の間隔 3回目
1歳  1回目→60日以上間隔 2回目
2歳~9歳 1回     
接種スケジュールは当院長とご相談の上、受付にて予約しています

一回¥8500

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*田村こどもクリニック*
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