● 徳島の産科存続運動をしているお母さんが高知母乳の会に入会されました。入会の動機を紹介いたします。 REBONでお産のディスカッションのHPをみて、高知だったら近いかなと思ってここまでたどり着きました。 三人目を妊娠した去年の春、ちょうど、徳島県南部の最後の砦、県立海部病院の産婦人科小児科が閉鎖されるとのことで 住民で署名活動したので存続となりました。しかし、実際は、陣痛促進剤を用いた計画出産のみというお産・・・ 妊婦だったわたしは母親学級で知り合った友人と悩みを話し合ううちになにかせねばという思いに駆られまして・・・ とりあえず、妊婦サークルをしています。あとは、いろいろ、調べていろんな人にお力を借りましたが、知事は、「子育て支援しています」という姿勢を崩さないまま、お産への理解はまったくなしという現実でした。そのなかで、小児科医から母乳の知識を学んだりする講演会?などに出させていただいて良い経験ができました。 で、今は三人目にしてやっと母乳育児が楽しくなっています。一番上の上の子どもから完全母乳で育てましたが、その子も4才になりました。しかし、近所であそんでいて、子ども同士がけんかになるとおかあさんがたがお菓子でけんかを仲裁します。そういう子育てをしているママとは、授乳中から気が合わないことばかりでした。夜はミルクを足した方が、赤ちゃんよく寝て助かるわよとか、預けてパチンコいけるからミルクにしたとか・・・このママたちは、赤ちゃんが泣く、ミルクを与えるとよく寝てラク、という構図から子どもがぐずる、おかしを与える、という子育てしかしらないのでは?とストレスを感じています。地域から変えないとわたしの子どもが健康に育たないのではと危機感を感じています。保健婦さんも、妊婦の食事の事ばかり指導していて、母乳については指導してくれません。できれば、そういう母親教室にのりこんで、母乳や前向きな子育てについて考えていくたくましい母親を増やしたいのですが、看護学等の資格もないし、ただのうるさいおかあさんという立場ではなく、ちゃんと勉強したくて、母乳の会に入会したいと思いました。 とりとめもなく書きました。4才・2才 現在12月11日に出産した4カ月の赤ちゃんの授乳中です・・・ 職業は自営業手伝いです。ガソリンスタンドで事務と経理しています。子どもをベビーカーに乗せて仕事してます。といっても、ほとんどお姑さんに集金とかに連れて行かれるんですけど。よろしくおねがいします。 |
● 第18回定例会報告 外国の子育て事情 ●●● 約20年前に青年海外協力隊で、アフリカ・マラウイ共和国に行かれた山本さん。インドネシア、パプアニューギニア、カナダ、ニュージーランドetcに行かれた千浦さんより貴重なお話を聞かせて頂きました。その中から少し紹介させて頂きます。 現在のマラウイ共和国は、人口1270万人ですが当時は600万人程度。識字率44%。安全な水が手に入る率が低くて家の中で水が手に入らない所が主で、川の近くに穴を掘ってそこの湧き水をブリキの容器に入れ、頭の上に乗せて持ち帰る。水は貴重で入浴は、石鹸をつけるが洗い流す事はしない。体を綺麗にする為に飲み水を使える状況ではありませんでした。 医学部がない為、医師の育成は出来ませんが、免許制でクリニカルオフィサーが活躍していました。ナースは、女性の仕事としてステイタスが高く、銀行員、スーパーのレジ、ナースは、インテリジェンスな職業でした。 湿度は低いですが非常に暑く、昼休みが2時間あり、あちこちにある大きな木陰で休んでいました。小児科のナースエイドで、そろそろ予定日ねと思っていたら、昼休みを終え仕事に戻ると、「生まれたヨ♪」と、出産を終えたエイドさんが、マタニティーワードでベビーと共にやすんでいました。昼休み前に陣痛の気配はなく?初産でした。 母乳を勧める政府の方針で、国立病院でナースは90日の産休がありましたが実際は休まない。産後休暇に有給を当てるケースが多かったです。産休等が整ってきつつある時代でした。ナースエイドは、4日しか休みがない為すぐに仕事に出て来ていました。 病院に給食はなく、入院患者は、鍋、薪を持ってきて自分で準備します。子どもが入院する時は、親が作り、食事は1日2回。1日がかりで準備され、新しく入院した人に対して先に食事を作っている人が、一緒にカリブ!どうぞ! エ〜〜ジコモ!ありがとう! と分け合って食べる。部屋で食べずに一緒に外で食べる。一見どの人が母親か分からず、子どもは沢山の大人、姉、兄に囲まれた生活が普通の光景でした。 入院をチャンスに衛生指導が母親に行なわれます。特に女性の識字率が低く文字は実用的でないのであまり使われません。書く物もない為、歌で指導が行なわれていました。 栄養失調の子どもには、世界食料機構から寄付された物を使い、病院が考案した、とうもろこし・大豆・ピーナッツ・ミルク・さとうを混ぜ粥状にした‘‘リクニパーラ‘‘ を食べさせる。赤ちゃんには、とにかく母乳だよ〜♪ 母乳を勧めていました。 下痢をしたら水分なくなる〜? 補給が必要だよ〜♪ 解ったら母親達が、エ〜〜!!と返事をする。下痢の時、水分補給しよう〜♪ その水が下痢を引き起こす〜? 沸かした水を使わないといけないよ〜♪ エ〜〜!!と、にぎやかで笑顔が絶えない。コーラが、一般的に飲まれているので、経口補水液の作り方をコーラのビンを使って簡単に説明します。水コーラ1本〜蓋でさとう10杯〜塩3杯だよ〜♪? エ〜〜!! 5歳までの死亡率が高く‘‘アンダーファイブクリニック‘‘ 5歳までの健康診断を勧める。ポリオの場合には、予防接種しないといけないよ〜? 1回じゃいけない、2回するんだよ〜?♪ エ〜〜!!という感じで、絵を描いたパネルなどを使って指導が行なわれていました。 人工乳も都会に行けば購入できますが、川の水を使用するので、清潔なミルクは作れない。母乳でないと新生児下痢症、貧血を引き起こします。赤ちゃんが食べ物を食べられるようになって、もう要らないというまで母乳を続けるといいです。 途上国は、信頼できる統計を取る事が難しい。識字率が低い他、数字が読めるか?体重計が読めるか?18s、19sは理解出来ても、18.5s 19.5kg.が読めない。どちらが多いか少ないか解らない。また、生年月日の記録がないので寺院で聞いたり、近所の知識人に聞いたり。だいたい20歳、25歳と、だいたいが付いたり、翌年も同じ歳だったり若くなっていたりする為、統計の信頼性etc正確でないです。 一つの国でも自然環境が綺麗でリゾートといわれる所もあれば、人間が密集していてごみの山の中で、臭い、汚れた物をひっくり返して売れる物がないか探している子どもも居て、貧富の差、生活状況に格差があります。カナダで見た吊橋、祖谷のかずら橋のような吊橋を渓谷の中で見た時、私たちの仕事と言うものは、大変な暮らしをしている人と、日本人のように清潔で、飲み水に不自由しない、ある程度の文明的な暮らしが出来ている人を結び付けるような仕事をしなければならないと思います。と教えて頂きました。いろいろな国の貴重なエピソードを聞かせて頂きました。ほんの1部分しか紹介できなくて残念です。 〔河野〕 |