● 新規開院「高知ファミリークリニック」紹介 ●●● 福永 本年1月17日、高知市朝倉横町に有床産婦人科診療所である高知ファミリークリニックを開院いたしました。これまで川村会くぼかわ病院に勤務し、多くのスタッフと共に母乳育児支援に取り組み、平成14年にはWHO/ユニセフから「赤ちゃんにやさしい病院」として認定されました。このくぼかわ病院における経験、母乳育児支援と同様の内容を高知市の母子にも提供したいという思いが強くあります。 分娩・赤ちゃん誕生をゴールと考えるのではなく、その赤ちゃんの人生の始まり、赤ちゃんが加わった新しい「家族」の始まりととらえ、高知ファミリークリニックでの妊娠・分娩・産褥の関わりにおいて、良いスタートを始めてもらえるような支援を提供できればと思っています。 高知ファミリークリニックはその名前にもありますように「家族」という概念を大切にしています。生まれてくる赤ちゃんの幸せを願い、新しい家族の更なる幸せを願い、そのような人々が増えることにより社会がより良く変化することを願っています。 妊娠・分娩・産褥を通じて得られる母親の成長、その家族の成長を大事にしています。押し付けになるのではなく、人が本来持っている「成長」の歯車が順調に回るような支援・環境整備を心がけています。そのために、妊娠中からの母性の確立・母と子の絆の形成を主眼としたソフロロジー式分娩準備、新しい「家族」のスタートを一緒に迎える家族立会い分娩・家族同室、そして喜び多い育児につながる母乳育児支援などを基本としています。 設備的には12床の入院室はすべて個室で、入院中家庭的な雰囲気で過ごしていただけるように、すべての部屋にバス・トイレ、ご主人が泊まれるようにソファーベッドを用意しています。 産科医療を取り巻く激動の情勢の中での開院です。「安全」などの基本を常に中心において診療し、何年か後に高知ファミリークリニックが産科施設の一つのあり方として存在する事ができればと希望し、そうなるように努めていきたいと思っています。 |