Hands-off Techniqueというネーミングの良さ、新しいもの好き?からか、ハンズ・オンが古い間違った方法であり、ハンズ・オフテクニックが新しく正しい方法であるかのように受け取り、得意げにしゃべる人が当日の会場内にもいた。しかし、重要なことは援助者が「手を出すか、出さないか」ではなく、温かな雰囲気で母親と赤ちゃんの持つ能力を引き出し、母親が自分で授乳ができるように、必要な情報を提供し見守るという姿勢である。
ハンズ・オンとハンズ・オフはどちらか一方のみではなく、状況によって選ばれる援助方法である。


本来母乳育児を支援する上では産後2〜3日目の退院は早すぎて好ましくない。
その困難な体制の中でRoyal Women’s Hospitalで工夫されたのがHands-off Technique主体の援助方法である。日本のように産後5日前後入院する体制では、おそらく現在多くの施設でされているように、最初は優しいハンズ・オンで開始し、母親と児の状態を見ながら退院までにはハンズ・オフの援助から母親の自立に移行するのが、真に母親と児に優しく、また効果的な援助方法だと思われる。


田村保憲先生 母子保健功労者表彰おめでとうございます!!

 平成20年度健やか親子21全国大会において、田村こどもクリニック院長田村保憲先生が社会福祉法人恩賜財団母子愛育会長から母子保健功労者として表彰されました。
 先生のこれまでの活動の中で、地域医療の発展とりわけ母乳育児の普及に献身的に尽力されたこと、母子保健の充実に貢献されたことが認められたものです。また、先生は高知母乳の会事務局としても、会の運営や会員への情報発信など中心的に御活躍下さっております。
 このたびの表彰に対し、母乳の会役員一同心よりお慶び申し上げるとともに、母乳の会会員の皆様にもご報告させていただきます。




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