● 第34回定例会報告●
9月6日(日)、高知ファミリークリニックにて定例会が行われました。
 今回は、田村こどもクリニックで助産師として母乳相談に携わっておられる田村さんに「乳腺炎」というテーマでお話をうかがいました。独立行政法人国立病院機構香川小児病院からはるばる5名の方が参加してくださり、日頃の取り組みや疑問など活発な意見交換もできました。一部ではありますが、定例会の内容を以下に紹介させていただきます。

母乳相談をしているといつの頃からか乳房の痛み、しこりを訴えるお母さんが少しずつ来院されるようになりました。そこで、2008年に乳腺炎症状で当院を受診したお母さん延べ324名について調査したので報告します。

初産婦、経産婦の割合は初産婦が70%を占めています。母親が乳腺炎になった時の児の月齢は2ヶ月が一番多く次が1〜2歳でした。原因、誘因ははっきりしない場合が1/3を占めますが、次に多いのはやはり分泌過多でした。


発生部位は左外上縁、右外上縁が多く、それぞれ全体の40〜42%を占めました。
そして、20%の人に発熱がみられました。
また、マッサージをした人の季節的変化をみると5月・12月が多く、マッサージを
した回数は1回だけの人がほとんどですが、
最も多かったのは36回でした。


まとめ・・・乳腺のつまりには、乳汁のうっ帯、乳栓、白斑が多くみられますが、原因はひとつではなく、母親の育児疲れ、乳腺の太さ、そして食事内容が誘因となります。普段より肩こり、冷え性、便秘などに気をつけるよう母親への指導も重要です。

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