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こうちぼにゅうのかい 高知母乳の会 |
第31号 発行日 2010.10.8
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発 行:高知母乳の会 会 長:福永 事務局:田村こどもクリニック |
〒783-0006 高知県南国市篠原1459-1 TEL088-863-0723 |
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●●定例会報告●● 9月5日、高知ファミリークリニックにて助産師の澤村明子さん、高橋幸子さんより「助産師になっての半世紀と反省」というテーマで発表がありました。 お二人は、30年以上病院助産師として働かれていました。澤村さん、高橋さんが助産師になられたころは、分娩監視装置(陣痛情報とお腹の赤ちゃんの心拍情報を同時に記録するもので、おなかの赤ちゃんの急変を早期に発見するために病院などで使用されているもの)もないので、自分の手で妊婦さんのお腹に触れ陣痛を測り、トラウベ(聴診器の一種で杆状。妊婦さんのお腹と医療者の耳に両端を密着させ、おなかの赤ちゃんの心音、臍帯雑音、胎動音など、妊婦さんの大動脈音、子宮雑音、腸雑音などが聴診される。)で赤ちゃんの心音を聞いていたということです。現在ではトラウベを見ることも少なくなりましたので、新鮮な感覚でお話を伺いました。また当時は人工乳全盛期。混合栄養、それも人工乳が主体の混合栄養がほとんどだったそうです。何年か助産師をされていたころ、現在母乳の会の事務局をされている田村医師と出会い、田村医師を中心に母乳栄養主体の大改革がなされたということです。 現在はお二人とも南国市で、地域助産師としてご活躍されています。そこで感じることは産後母乳に対しての不安が多い。しかし、ちょっと後ろから背中を押してあげると母乳でいけることが多いということでした。配布資料の中に南国市の母乳とミルクの割合という資料がありました。その中で田村医師が皆さんに注目していただきたいとおっしゃったのは、0カ月健診受診者(南国市固有の健診)の0カ月健診時の母乳率より、4か月健診時の母乳率が上昇していること、0か月健診受診者と未受診者では前者のほうが母乳率が高いということです。少しサポート体制があれば、澤村さん、高橋さんがおっしゃったようにちょっと後ろから背中を押してあげれば母乳でいきたいというお母さんの気持ちに少しでも添えるのではないかと感じました。 会のなかのディスカッションでは、薬には添付文書が付いているが、ミルクも添付文書をつけるべきではないだろうか、人工ミルクでもきちんとつくらないと敗血症などを起こす報告もある、きちんとした調乳指導がなされているだろうかなどの発表も聞かれました。
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