また言葉の問題も質問に出て、語学の上達が自分の積極性につながり活動が広がったこと、喋れないうちはただただ気疲れしてしまって世界が狭く、もっと早く語学が上達していれば…と今思うと時間を無駄にしてしまったような気持ちを改めて感じました。 色々なことに正確にお答えしたかったのですが、派遣中は帰国後の報告のことをあまり意識せず、情報収集できてなくて質問に十分に答えられなかった面もあり、申し訳ありません。 妊娠、出産をとりまく医療事情にはそれぞれのお国事情を反映するものがあります。 日本のいいところもありますが、発展途上国だからといって悪い面ばかりではなく教えられることも多くありました。
  家族のつながりを大事にすること、信心深さ、生活を楽しむ陽気で明るい性格、それらはエクアドルの友人たちが教えてくれたことです。
 貴重な体験ができたこと、そして今回出席された皆様と再会できたことに感謝し、これからもママとベビーの幸せのために自分にできることを広げていきたいと思います。
 またどこかでお会いしましょう。

 なお、高知ファミリークリニックの報告は次号の会報で 掲載させていただきます。

●●学会・シンポジウム報告●●


★南国市保健福祉センター 助産師 小松さん

「第20回母乳育児シンポジウム」に参加、発表させていただきありがとうございました。 
『4か月児健診受診者の母乳率が60%を越えた南国市の取り組み』
 南国市の4か月児健診受診者の母乳のみの割合は、平成18年度以降約60%を越えています。平成17年乳幼児栄養調査では、3か月で38.0%でした。また、多くの報告によると児の月齢が上がると母乳率は低下していますが、南国市逆転
しており、0か月児健診より4か月児健診の方が、母乳率が高くなっています           
(平成20年度:0か月児48.0%→4か月児65.3%)。
 この結果について、南国市における母乳育児と支援の現状について検討を行いました。母乳率増加の要因は、「0か月児健診」による小児科での早期育児支援の開始と、「育児支援家庭訪問事業」による助産師の雇用で、妊娠中からの育児支援強化が大きく影響していると思われます。また、「保健福祉センター内に“子育て支援センター”」が開設し、妊婦と産後5か月までの母親と子どもとの交流の場が増えたことや、「ママケア助産師訪問事業」の開始により、家庭での継続した母乳育児支援の実施も、母乳率の増加に影響していると思われます。この4つの事業が柱となり、市内小児科・産科・地域・県の機関等と連携し、それぞれの母親が抱える不安・疑問に対し多職種で関わった『総合的な育児支援の成果』であると考えます。
 今後の課題は、1.それぞれの母親の“母乳”に関する不安が解消され、安心して母乳育児が継続できるための環境整備 2.母乳育児支援を入り口として、健診未受診者を含む複雑多様化した問題を抱える母親への支援を充実させていくことを確認しました。


BACK   NEXT

●HOME●