今回の発表で日頃から多大なるご協力、ご指導をいただいている先生方をはじめ、 これまで積み重ねてきたことに関わる南国市のお母さんやスタッフの皆さんの頑張りを、 代表して発表させていただいたことに、感謝とお礼申し上げます。 ★田村こどもクリニック 助産師 田村さん 乳腺炎をおこした母親を調査・分析 母乳育児を継続するうえで問題となる乳腺炎について調査.分析した。調査期間2008年から2010年の3年間。調査対象者は乳房痛を主訴として来院した授乳中の母親471人。乳房マッサージの回数は延べ1043回。助産師が乳房マッサージをしながら聞き取り調査をした。 乳房マッサージをした母親の人数は初産婦が277人・経産婦が194人。マッサージ回数は初産婦672回・経産婦371回で、初産婦が多かった。母親の52%は1回のマッサージで改善し、ほとんどは2〜3回のマッサージで良くなったが、最多回数は39回であった。母親側の誘因には、食事・発熱があり、赤ちゃん側の誘因には吸綴不良・児の入院・嘔吐下痢症などがあった。乳腺炎の発症に左右差はなく、部位は左右乳房とも外側上縁が多かった。母親が乳腺炎をおこした時の児の月齢は、0歳児が多く81%を占めた。その中でも0〜2カ月児が多く、児の月齢と共に減少していくが、1歳前後の児で少し多くなっていた。月別の変化はみられないが8月12月が少し多かった。乳房マッサージ等の治療では改善せず乳腺外科に紹介した母親は、3年間で受診が遅れた1例のみであった。 以上のように、授乳中の母親は乳腺炎などの乳房トラブルをよく起こしているので開業小児科においての支援も必要となる。対処できない場合は、地域との連携をとることも重要である。 ![]() ★田村こどもクリニック 栄養士 山崎さん 学会発表の要旨 離乳食指導は様々なところで行われていますが、 1.営利目的でないこと、 2.母乳・混合・人工栄養などそれぞれの栄養方法を適切に補完するための内容であること、 3.参加する母親達が、一般的な離乳食と自分の児との相違点も知ること この3点ができることが必要と考えています。 母親達の離乳食に対する不安・疑問を解消してもらうことを目的として行っている、当院の離乳食教室の紹介と約3年間のアンケート結果を報告してきました。 |