NO.103 2011・08・03 前のページ  次のページ index  top
☆神戸市で開催される日本外来小児学会へ出席してきます☆  
当院は、スタッフの研修で、日本外来小児科学会に毎年出席しています。その為、8月25日(木)午後より8月28日(日)まで休診致しますので、すみませんが宜しくお願いします。なお、今年は学会で以下の演題を発表します。                                                    
乳腺炎をおこした母親の調査・分析 発表者:田村(助産師)
 2008年~2010年の3年間乳腺炎症状を主訴として受診した母親471人(乳房マッサージ1043回)にマッサージをしながら聞き取り調査したので報告します。初産婦と経産婦を比較すると、初産婦が多く、赤ちゃんの月齢は2か月までが多いです。乳腺炎の誘因となるものは、母親の食事と発熱が多くみられました。また、しこりの部位は左右外側上方に多く、季節的な変化はあまりみられませんでした。
 授乳中の母親は乳房トラブルを起こしやすい状況にあります。小児科外来でも、スタッフが乳房ケアのアドバイスをできるようになることが重要です。
くわしくは→TOP|初産婦・経産婦のマッサージ回数乳腺炎の誘因乳腺炎の部位母親が乳腺炎をおこした時の児の月齢月別変化

② ようこそ離乳食教室へ      発表者:山崎(栄養士)
  2008年4月から毎月1回、離乳食開始前後の児の母親を対象に行っている、栄養士による『離乳食教室』の現状報告や内容・意義について発表します。
当院のように小児科外来に栄養士が常勤している施設は国内にほとんどありません。乳児健診時にも個別に離乳食の話をしていますが、『教室』の場で、より詳しく、適切な離乳食のすすめ方や、母親の考える一般的な離乳食と、自分の児の今とこれからに合うものとの相違点について知ること、また、ベビーフードの試食などで味付けや形態を体験して学習できる点を紹介し、営利目的ではない小児科外来における栄養士による離乳食指導の重要性をアピールできればと思います。

どうだった?保護者講座
6月23日(木)第167回保護者講座
     『知ってたら得する、働く母親の労働環境』
         講師:元労働基準監督署署長・大野さん
大野義文氏の『働く母親の労働環境』では、大野さんの穏やかで優しい声と演奏も素敵でした。講演内容は、過労・パワハラ・セクハラなどの深刻な、実際におこった事件や労働問題と、私たちが働くにあたって知っていることが大切な情報をたくさんお聞きできました。労働環境や労働問題というと、なんとなく難しい印象がありましたが、とても身近で重要なことだと分かりました。読みやすいパンフレットも頂いて、勉強になりました♪

                
7月7日(木)第168回保護者講座『子どもと読んでほしい絵本』
          講師:高知こどもの図書館スタッフ・宮田さん
『こどもと読んで欲しい絵本』では、高知こどもの図書館スタッフの宮田さんに講演していただきました。4か月未満のお子さんはスヤスヤ、大きいお子さんは絵本の方を見つめたり、ゆらゆらと体を動かしてみたり、お手々をパチパチと拍手したり声を出したりと、絵本の読み聞かせ・手遊び・童謡・本の選び方など、13~4組の親子で楽しい時間を共有しました。オススメ図書は「くだもの」(三浦太郎作こぐま社)・「ぱん だいすき」(松野正子/ぶん 鎌田暢子/え 童心社)「おやすみなさいコッコさん」(片山健 福音館書店)などでしたよ☆
<イラスト>
なつのたべもの、いくつあったかな?すきなのなぁに?
                 

今、流行:手足口病について
口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る手足口病は、夏によくみられる病気のひ
とつです。お腹や胸、ふとももに発疹がでる場合もあります。発熱は約3分の1に
みられますが、あまり高くならないことがほとんどで、高熱が続くことは通常はあ
りません。感染しても発病しなかったり、発病しても軽い症状で回復するのがほと
んどです。治った後も約1ヶ月はうつる病気ですが、そんなに長期間隔離すること
は実際上できないので、熱が丸一日さがって元気であれば、発疹があっても通常の
生活に戻ってかまいません。
(報告の約9割が5歳以下の子どもといわれますが、大人もうつることはあります)
「お口が痛い」ときには、刺激が少なくて飲み込みやすい、ツルッとした柔らかい
もの(例えば、ゼリー・プリン・豆腐・そうめん等々)で乗り越えましょうね♪

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*田村こどもクリニック*
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