NO.115 2013・12・01 前のページ  次のページ index  top

食物アレルギーを怖がらないで!! 何でも食べさせて!!
 病気は同じ病名でも軽いものから重症までいろいろあります。例えば子供の気管支炎はほとんど“カゼ”と同じですが、老人の気管支炎は肺炎から死亡の危険性まであります。食物アレルギーも全く気にしなくても良いものが大部分ですが、極一部は命に関わる事態を引き起こします。
 以前、専門家と言われる医者が“湿疹=アトピー性皮膚炎=食物アレルギー=除去食”という指導をしていました。その為子供に湿疹があると真面目なお母さんは卵・牛乳・大豆(さらに小麦・豚肉など)を完全除去することが子供の為と思って実施しました。その結果小学生になると食物アレルギーはますます過敏な状態になり、アナフィラキシーショックというひどい反応を引き起こす事態になっています。
 私のようなアレルギーの専門家でない医者は、除去食なんかできない!!と専門家から逃げてくる患者さんを見ていましたから、除去なんかせずに・いいかげんに食べさせていたらそのうち食物アレルギーは無くなっていくものと知っていました。患者さんにもそう説明して、余程の場合以外は除去食の指導はしてきませんでした。アレルギーの(血液)検査も実際のアレルギーとはかなりずれていて除去食の目安にならないし、検査すると余計な除去を言わざるを得なくなるので、私は10年以上アレルギーの検査をしていません。(検査をしなくても困った事はありません)
 また、子供の食物アレルギーを予防する為に妊娠中・授乳中の母親の除去食をするように言っていた専門家もいましたが、今はそれは完全に否定され、妊娠中・授乳中の母親の食べ物と子供の食物アレルギーは無関係という事になっています。不必要な除去食は母親及び家族皆の栄養状態の偏りを招いたり、精神的なイライラを増やしたり、楽しい食事時間をなくしたりと困った事態を引き起こします。ぜひ食物除去はしないようにお願いします。 ただし、日本ソバとピーナッツだけはもしアレルギーがあるとひどい反応を起こし、食べさせてもアレルギーが無くならないので、この2つだけはアレルギーが本当にあればずっと完全除去をして下さい。



保護者講座へのご参加 ありがとうございました!!

“家計を見直す”
講師 ファイナンシャルプランナー  辻さん  2013.10.24
 季節はずれの台風の中、強風、大雨にもかかわらず、“家計について”勉強してみようという母たちが参加してくれて、その熱心さに感激しました。講師の先生は、当院の患者さんの父親の1人である辻さんです。
ファイナンシャルプランナーというお仕事を生かして、「新米ママとパパのために、より良いライフスタイルを提案していきたい。そのために、営利目的ではない勉強のお手伝いをしたい」と、数年前から仲間と共に活動を開始されました。家計を考える中で、とても重要なことは「夫婦仲良く、話し合うこと」です。自分の家庭に一番見合った方法はなにか、子どもも交えて話してみることから始める事で、円満な無理のない計画を実行できるのです。
 次に、「自分の姿を鏡に映すこと」・・・恐がらず、見ない振りをせず、言い訳せず、我が家の家計状態を直視しよう!その上でないと、家計のコントロールはできませんね。今回、私は痛いところを突かれた~という感じでした。アンケートのご意見としては、「大変勉強になった」「結婚して日が浅く、あまり考えてなかったが家計を見直す良いきっかけになった」「主人にも聞いてほしいので、土、日のイベントを作ってもらいたい」等々、好評でした。次回を楽しみに待ちたい!ということで、参加者それぞれが関心事をだしてくれました。(表1)    臨床検査技師 山﨑

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