NO.124 ~ 2015・05  ~ 前のページ   次のページ  index  top
 木々の新緑がきれいな季節です。しかし1年の中で最も日差しの強い時期ですので、外出時は日焼け対策にも気をつけたいものです。 楽しかった大型連休も過ぎると、 疲れにより免疫機能が低下し体調を崩しやすいので、 ご家庭では十分な睡眠や栄養バランスのとれた食事を心がけて下さいね。





★熱が出た
“熱が高いと脳がやられる!“と思われがちですが、40℃ぐらいの熱があっても脳はやられませんのでご安心ください。 まずは服を脱ぎ、濡れタオルや保冷剤を布にくるんだものを、脇・首元・大腿部のつけねなどを冷やしてみる。
(高熱でも元気なら様子をみてもかまいません)

★解熱薬は一時しのぎである
解熱薬は、熱のつらさを軽くするための薬で、病気を治すための薬ではありません。

★どういう時に使うの?
裸にしてあおいでも39.0℃以上で、本人がつらそうであれば使ってかまいません。 眠っている子を起こしてまで使う必要はありません。一度使ったら、次に使うのは8時間以上あけます。
(熱性痙攣をしたことがあれば、38.5℃以上で痙攣止めの坐薬をまず先に入れて下さい)





お肌のトラブル ~夏編~

これからはお肌のトラブルが多くなる季節です。ひどくなる前に対処を!


★あせも★

汗の出口がふさがれて炎症がおこったもので、額や首の回り、胸、背中などの汗の出やすいところに多くみられます。
~対策~
(1)汗をかきっぱなしにしない・・・まめに着替える・シャワーで流す・汗を吸いやすい肌着に(木綿・ガーゼ)
(2)涼しくする・・・クーラー・扇風機を使う(冷やしすぎず直接風が当たらないように)
(3)薬をぬる・・・処方された薬は指示通りに(当院ではカラミンローションを使用)


★とびひ(伝染性膿痂疹)★

虫刺されや擦り傷に菌が入り、感染しておこる皮膚病です。透明な(又は白く濁った)水疱で、かゆみもあるため、 掻きむしることで菌がうつって次々と広がってしまいます。ツメは短くし、タオルの共用はやめましょう。(抗生剤の入った軟膏で治療)

★みずいぼ(伝染性軟属腫)★

丸く光ったうつるイボですが、イボじたいは痛くもかゆくもありません。(つぶすと白いかたまりが出ます) 水イボを確実に治す薬はなく “治るまで待つ”(湿疹は治す)・“ つまんでとる”(大人の場合)となります。
プールの水でうつるわけでなく、裸の身体での接触やビート版、タオルの共用でうつることがあります。 (“伝染性”とは自分の身体でうつって広がるという意味です)プールや水遊びを禁止したり、出席を停止する必要はありません。


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*田村こどもクリニック*
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