NO.138~2017・8~ 前のページ   次のページ  index  top

少子化はすごい‼ですよ~田村Dr.コラム~


 日本の最近の出生数は年間約100万人。お母さんの世代(1986年頃)が約140万人、私の世代(1948年頃の第一次ベビーブーム)は約270万人でした。 高知県の年間出生数減少はもっと激しく、第一次ベビーブームは約27000人、今のお母さんの世代は12000~15000人、2016年はついに5000人を切って4779人!!

 約40年前、私が医者になる時、先輩から忠告を受けたのは”小児科と産婦人科には行くなよ!!”でした。理由は少子化。 ”20~30年後には少子化で出産数が減り、小児人口が減って、仕事が無くなるから”でした。 すなわち、40年前には少子化が予測され、行政は少子化対策をずっとしてきたはずですが、結果は・・・上記=無効でした。

 そもそも行政の少子化対策は”労働力としての母親をいかに働かすか”であって、子供の為は二の次です。 本当に子供の為を思うなら・・・人工妊娠中絶が年に約20万件あります。中絶の理由にもちろん医学的なものもあるでしょうが、ほとんどは社会的・経済的理由です。 日本はシングルマザーの率が少ないのですが、それは経済的に苦しくなるからでしょう。 出産すれば1人100万円の出産手当を出す!!としたら半分くらいは産むのではないでしょうか。100万人に100万円で総額1兆円。 防衛予算5兆円の内1兆円をまわして下さい。

  10代の妊娠・出産は100年前までは普通の事。つまり高校・大学には生徒・学生の為の託児所が必要です。 ”仕事しながら子供を育てる”のが普通の事とわかるなら、”勉強しながら子供を育てる”事も普通です。 子育てを個人の問題にせず、経済的にも制度的にも”社会全体で育てる”なら出生数は必ず上がります。



夏に気をつけたい事故~水遊び~
☆注意したい水の事故
注意したいのはプールやお風呂での水遊び。10~20センチ程度の浅い水深でも、うつぶせで転んで溺れる恐れがあります。 また、子供の場合は河川での水の事故が多く、大人が複数人での監視を徹底することが大切です。 バーベキューやテントの準備をしている時は要注意です。(誰かが見ていてくれるだろうではダメ!)

☆注意したい水の事故
クラゲに刺されたら、刺された患部を擦ってはダメ!!刺されてしまった場合は落ち着いて海水の中で洗い流し、 刺胞(しほう)をゆっくりと剥がし落としましょう。

子どもの事故‼といえば・・~誤飲~
子どもの事故は様々ありますが、最近赤ちゃんの誤飲で来院する方が続きました。“おもちゃの欠片を飲み込んだ!!”、 “お菓子のビニール袋をかじった!!”、“電池を飲み込んだかも!!”、“タバコを食べた!!”などなど・・そのまま様子を観察してもらい 、後日便に出てくるのを待ってもらうこともありますが、ボタン電池などは処置を急ぐ場合があります。 子どもは何をするかわかりません!子どもの身の周りにご注意ください。危険なもの(カミソリ・ハサミ他)等は 手の届かない(床から1m以上高い)所へ保管しましょう!

★判断がわからない時に・・・ 中毒110番 (財)日本中毒情報センター 








★7/24開催 保護者講座“喘息教室”★

検査技師:山崎


 毎年7月に開催する「喘息教室」では、東京から吸入器メーカーの方に来ていただき、お手持ちの吸入器の点検を行っています。
  吸入器本体の異常に気付くきっかけは、「音がうるさくなった」「異音がする」等で、長く使用するとどうしても内部にも汚れが溜まってきたり、 モーターの磨耗が進んでしまいます。なかなか気付かないのが部品のヒビ割れで、薬液の出かたに影響が出ます。 一年間フィルターの掃除を怠るとホコリを吸うことになるので危険です。
 ここまで、チェックしているクリニックは全国的にも珍しいと思いますが、患者さまのためには、点検の重要性を伝えていくことはとても大切だと感じています。




★7/20開催“学校法人やまもも学園の食育の取り組みについて”★
講師:やまもも学園 大石先生 

栄養士:山崎


 大石先生はご自身の病気や奥様の病気をきっかけに「食」に関して各地に出向いて勉強され、それを園児に実践することで、 便通が良くなった・風邪を引かなくなった・病気をしても回復が早い・好き嫌いがなくなった・噛む習慣が身についた等の結果を得られたということでした。

大石先生が伝えたいことは・・・
(1)地元の食材・旬の食材・まるごと・よく噛む!(食材の皮には栄養価が豊富。できるだけ皮を剥かずまるごと食す。そして、園では1口目を100回数えながら噛む)
(2)なるべく添加物の入っていない食材を・質の良い発酵食品を!
(3)塩も自然海水塩を(天然の海水塩はミネラル豊富)
(4)甘いものをなるべく控える(甘いジュースよりお茶を)実践となると難しい点もありますが、改善していきたいと思いました。







暑いですねえ・・夏バテしてませんか?     
<原因は?>
暑さによる体力の消耗や、室内と屋外の温度差による自律神経が乱れ、水分の摂りすぎなど様々あり
<症状>
・だるい
・疲れがとれない
・食欲がない
・眠れない
・お腹の調子が悪い

<改善策は?>食生活&生活

●たんぱく質やクエン酸摂取・水分補給
例えば豚肉にはビタミンB群豊富で疲労回復を助ける効果が! また、梅干しレモンお酢といった酸味成分も同様。
※食欲がない時は、消化のよい雑炊やおかゆを!

●夜更かしは自律神経の乱れを招くため×
寝る前はPCやテレビは消しゆったり

●ストレスをためないように!
気分転換、適度な運動をすること!


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