NO.68 2005・10.05    
2005年10月現在、高知県市町村乳幼児通院医療助成制度実施状況!!
(田村こどもクリニックに通院している患者さんの市町村を主に載せています。)
  対象年齢  
市町村名 外来
(自己負担なし)
償還払い
馬路村 就学前  
芸西村 就学前  
香北町 就学前  
津野町 就学前  
日高村 なし  
仁淀村 就学前  
吾川村 就学前  
香我美町 就学前  
物部村 就学前  
土佐町 就学前  
佐川町 3歳未満  
十和村 4歳未満
高知市 3歳未満  
室戸市 3歳未満  
安芸市 3歳未満  
南国市 3歳未満  
土佐市 3歳未満  
須崎市 3歳未満  
赤岡町 就学前  
土佐山田町 なし  
野市町 就学前  
夜須町 就学前  
吉川村 就学前  
本山町 3歳未満  
大豊町 就学前  
いの町 就学前  
大川村 なし なし

1歳未満は全額助成です。自己負担はいりません。

左の表を分かりやすく説明をしてみます。
外来(自己負担なし)の欄・償還払いの○を見てください。
・なし・・・・・・ 1歳になった翌月から所得制限により自己負担があります。
・3歳未満・・ 3歳になった翌月~就学前までは所得制限により自己負担があります。
・4歳未満・・ 4歳になった翌月~就学前までは所得制限により自己負担があります。
・就学前・・・ 就学前まで自己負担はありません。小学校に入学する年齢の3月31日までのことです。
・償還払い・・ 一旦、病院の窓口で支払っておいて後で市町村役場で申請すると返金してもらえます。

 市町村によって、こんなに助成が違っています。
みなさんご存知でしたか?
 また、所得によっても違ってきますので、気をつけて下さい。
 早く、全市町村が就学前まで自己負担がなく助成がうけられればいいのですが。。


 市町村の合併などもありますが、合併後はまた助成制度も違ってきます。

土佐山田町、日高村などは、今までの助成を廃止することになりました。(>_<)

夜須町、野市町、香我美町、赤岡町、吉川村、物部村などは、対象年齢を所得制限なしで引き上げました。
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当院の患者さんのお母さんよりこんなお手紙を頂きました。紹介させて頂きます。
Rちゃんのお母さん  ○○ 

 産んだばかりは子どもが泣くと不安でしょうがなく、泣き叫ばれるとおっぱいが足りていないのかと思いこみ20㏄とかミルクを作って飲ませていました。今さらですがずっと後悔しています。どうしても母乳だけにしたくて、でも相談するところも分からなくて、必死で探し当てたところが先生のところでした。先生たちにちょっとした(慣れてしまうと本当にちょっとしたことでした)コツみたいなものと、母乳だけでちゃんと育っているという、自信を頂いて気持ちが軽くなり、私にとってミルクがいらなくなりました。産院ではパンパンになったおっぱいを母乳外来で助産師さんにマッサージしてもらったりはできたのですが、子どもとセットで見てもらうにはやはり小児科の先生しかいなくて、でもなかなか母乳相談ができる先生はいないように思います。(先生のところにお世話になる前の病院では相談できませんでした。ミルクはいらないよ、とも言われませんでした。悪口ではないです。)
 保健福祉センターで哺乳瓶を置いているのが、気になっていました。あと、医療センターに行ったとき小児科・産科のところを見学させていただいたときにご一緒だった助産師さんが言われて、はっとしたのですがあの病院でさえ授乳室のマークは哺乳瓶だったのです!なんだか寂しく思いました。あと、高知大の千浦先生が言われていたお話で、海外の水の状態が良くないところでは母乳以外に安全に飲ませれるものがない、という言葉は衝撃的でした。私達は恵まれているところに住んでいるから母乳のありがたさが薄れているのかな、とか大切さが母親に伝わっていないのかな、と思いました。ミルク会社の文句に「母乳に近づけました・・」みたいな文をよく見たのですが、一番いいのは母乳と書いているようなものなのに、わざわざミルクを飲ませるのはもったいないなと思っていました。
 うちは、ほとんど布おむつなので紙おむつ代も月に千円もかからないのでとっても経済的です。大きくなってお金がかかりだすまでに貯めておく、というのはできないかもしれませんが経済的なのは精神的に良いですね。
 私が先生のところに行き出す前に見つけたサイトで「母乳によい食べ物、悪い食べ物」という一覧を載せているところがあり、印刷して今でも台所に貼ってあります。本当かどうか分かりませんが、注意して食べていると、おっぱいが痛くなるのが減っていたように思います。できるところから少しずつ、自分へのご褒美も楽しみながら母乳育児ができたことはとてもうれしいです。(まだ辞めるつもりはないのですが・・)いろいろ試してみたのは楽しかったです。1歳を過ぎた今は、ご飯もしっかり食べるので母乳は精神安定剤みたいになっているかもしれませんが、授乳の時間は私も落ち着くので、私にとっても精神安定剤になっているから辞めれないかもしれません!?

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第14回母乳育児シンポジウムに参加して
    田村こどもクリニック   准看護師
 8/6.7日の2日間岡山で開催されたシンポジウムに初めて参加することが出来ました。初日は産婦人科の方で発表が主で生まれてすぐのケアや母乳育児に関する病院での活動のまとめでした。今では産後すぐ母子同室が主流となっていますが、帝王切開でも2時間後から同室にしている病院があり驚きでした。
私も10年前に第1子を出産し、最近第3子を出産した経験があったので、非常に興味の持てる発表でした。10年前は母子別室、3時間毎、定量までのミルク、母子安静と病院のハード面の理由で授乳を休んでいる状態、今はカンガルーケアや母子同室、頻回授乳で両タイプのケアを経験した私はこのギャップの差をどう受け入れればよいか放心状態になりました。
また、産後2週間頃母乳育児に不安を持った人が多かったという発表にも同感し、2週間健診を無料で取り組んでいる病院があり、すばらしいケアをしているなと実感しました。私も第1子の時は退院時に不安があり生後1ヶ月でミルクを足したひとりであったからです。
2日目は母乳育児継続への工夫と題して当院長のすばらしい発表や実母の支援、育児サークル、禁煙問題など日々生活している中で強く興味深い話が聞けました。交流会では妊婦さんや県外の医療関係者とお話することができよかったです。シンポジウムでは現在と過去の母乳育児支援や今後母乳育児を伝承し広げていくか、貴重な講演が聞け“生きる”とう事、何やら暖かい気持ちで聞き終えることができました。
帰宅後、シンポジウムでのすばらしい発表や講演内容が頭から抜けず、主人に熱く語り“母乳ってすごい”という思いから第3子を卒乳して2年4ヶ月経過しているのですが何となく私の乳を搾ってみると母乳がにじむ程度出たのは家族全員で驚きました。もちろん子供たちは大喜びでした。生かされていなかった五感や何かを敏感に体で感じる事ができたのでしょう。小児科診療所に勤務し始めてまだ5ヶ月程しかたっていないのですが、母乳育児支援に力になれればと痛感しました。また、BHF認定病院が四国に1カ所しかなかったので今後の活躍が楽しみです。

      

*田村こどもクリニック*
http://www.inforyoma.or.jp/tamkocli/