NO.82 2008.・01.29    
**楽しかった・勉強になったイベント紹介・感想**

12/17救急・病院の上手なかかり方 講師 田村医師
担当 石川(受付)
救急受診すべき状態は?
  1. 意識がおかしい
  2. けいれんが止まらない
  3. 呼吸が非常に苦しい
  4. 血がとまらない
と、いうような事を受診の目安にして下さい。
熱が出た!とあわてることはありません。熱が高いよりも嘔吐が続くなどの状態のほうが重症です。

救急受診時の心構え
  1. 医療のレベルは落ちる
  2. 料金は高い
  3. 医者の機嫌が悪い
  4. 往復の交通事故に注意
 いつでも診てほしいという気持ちは分かりますが、無駄に救急を受診しています。小児科を救急受診する子の90%以上が入院を必要としない軽症の病気です。  毎年、1回はイベントに”救急のかかり方”をしています。毎年、大反響で多数のお母さん方が参加してくれています。やはり、関心が高いことだなと思います。こういう場をかりて普段聞けないこと、聞きづらいこと、いつもどうしたらいいか迷っていた事など、是非聞いてみて下さい。
12/27民話の紙芝居 講師 市原麟一郎さん(土佐民話の会)
担当 芝村
●出し物・・・「紙芝居」「なぞなぞ」”くらべのほねなし” ”ねこはねずみがきらい” ”おつるじぞう”

 昨年、12月27日、午後のイベントルームで、カチッ、カチッと紙芝居の始まりを告げる拍子木の音が、子供たちの目を一斉に紙芝居に集中させました。紙芝居のおじさんは、80歳をずっと超えた市原麟一郎さん、出し物は”くらげほねなし”です。昔はくらげにも骨があったけれど、病気に効くというさるの肝を獲ることに失敗したために、くらげは海の王様に骨を抜かれて今のようになってしまったというお話です。子供たちは上演中は正座の子もいて終わると大きな拍手をしていました。
 二つ目は”ネコはねずみがきらい”です。昔神様が干支を決めようとしたとき、ねずみはネコにわざと1日遅れの日を教え、ねずみは一番になったけれどネコは遅れてしまって神様にしかられたので、今でもネコはねずみを追いかけているというお話です。lちょうど、ねずみ年を前にお母さん方も「へぇー」という雰囲気でした。
 それにしても、何でもない話しぶりながら、土佐弁でのお話はなんとなくほっとします。お母さんの感想でも「土佐弁があったかい」とか、「本で知っている出し物もあったが、土佐弁だと感じが違ってきていい」という声がありました。
 紙芝居はもうひとつ、「おつるじぞう」というのがあり、後半はなぞなぞをしました。ヒントになる絵を見せて「よくすべる鳥は?」「上は大水、下は大火事、なんでしょう?」と問いかけると、子供たちの手が一斉に挙がります。当てられると元気に”つる””おふろ”と答え、正解と言われてみんなで拍手・・・でした。中にはすぐには正解がでないちょっと難しいなぞなぞもありましたが、小学生には簡単らしく毎回手を挙げる子もいました。40分ほどの楽しい時間もあっという間に終わりました。
 昨年に続いての市原さんの紙芝居、今回は藤本さんも加わって演じてくれました。この日の参加者は子ども14人、お母さん8人でした。今年の暮れも予定していますので、楽しみにしていてください。
 なお、市原さん監修による「土佐のむかし話」が高知放送で毎週日曜日 朝7:30~放送されています。こちらもお子さんと一緒にご覧下さい。
1/17おいしい母乳を飲ませましょう! 講師 貞弘典子さん
担当 田村(助産師)
 保護者講座第85回は貞弘助産所桶谷式乳房管理母乳育児相談室の貞弘典子助産師に”おいしい母乳を飲ませましょう”というタイトルでお願いしました。貞弘さんは開業して22年になる母乳相談のスペシャリストです。とにかく吸わせなさい、吸うことでお乳がはってでるようになりますという話して始まりました。いろいろな写真を見せながら、経験話を交えておいしいお乳はどうして出るのか、またおいしいお乳とまずいお乳があるから、自分の母乳の味を必ず確かめなさいと言われ、おいしいお乳はお母さんの食事にあり身体を冷やす生野菜よりは温かい根菜類を多く摂るほうがよい、主食のごはんを多く食べ水分も温かいお茶がよいなど、おいしい母乳を出すための話がありました。
 夜間授乳がうまくいくと仕事をしながらも母乳育児が継続でき、1歳過ぎても十分飲ますことができます。歯が生えていても乳首をひっぱって飲むから乳首がキズつかないなど(この写真はオドロキ!!)1歳からの授乳はもっと楽しいという話をされました。
 お母さんからの質問にも丁寧に答えられとても身近に感じていただけたと思います。多くの方に集まっていただきありがとうございました。また来年も講座をしていただきたいと思っています思っています。
1/28産後の母親の栄養・児の補完食(離乳食)
担当 山崎(栄養士)
◎母乳によい栄養・食べ物・ポイント!!
ポイント・・・血行をよくする、血液をさらさらにする、赤ちゃんによく吸ってもらう、バランスよく食べる
栄養・・・ビタミンB1豊富な豚肉・うなぎ・玄米、食物繊維豊富な緑黄色野菜・芋・キノコ・海草・豆類、鉄分豊富なあさりや豆腐・小魚・プルーン・赤身の肉・乾物、ビタミン・ミネラル・カルシウム・水分
食べ物・・・和食中心

◎母乳に悪い栄養・食べ物・ポイント!!
ポイント・・・身体を冷やす・タバコをすう
栄養・・・アルコール、カフェイン、動物性脂肪・蛋白質、糖質・塩分の摂り過ぎ
食べ物・・・洋食・中華、アルコール飲料、洋菓子、スナック菓子、カフェインの多いコーヒー・緑茶・紅茶、チーズなどの乳製品

◎食事で気を付けること!!
  • バランスよく食べるためにも一汁三菜を心がける
  • 和食がお勧め!野菜もしっかり摂れ、その上動物性脂肪も少なく、おっぱい食にはぴったり!
  • 食事の彩りを考えて赤・黄・緑を取り入れるとバランスよくなします。
  • 赤ちゃんの体重の約80%は水分、1日最低1.5~2リットル、いつもよりプラス1リットルの水分補給を。

◎間食は食事と併せて考えて!!
  • 間食はケーキやスナック菓子、菓子パンではなく食事の一部と考えてみましょう。
  • 赤ちゃんにおっぱいを上げている分、水分補給、エネルギー補給と考えましょう。
  • 選ぶなら洋菓子より、和菓子・芋類・おにぎり・果物・手作りのお菓子を選ぶとよりべすとかも。
  • 腹持ちのいい粒ものを食べるように心がけるのもよいでしょう。

◎市販の惣菜やレトルト食品を使う時のポイント!!
  • 冷凍野菜の活用
  • おかずの2倍の野菜を食べる
  • 濃い味付けは薄める
  • できるだけ揚げ物はさける

◎毎日続けるコツ(今の食事を少し変えてみること)!!
  • レンジで加熱した野菜を少し加えてみる
  • おやつはおにぎりにしてみる
  • 洋菓子をやめてふかし芋にしてみる
  • 1日3食きちんと食べる
  • 温かいお茶をよく飲む
  • 揚げ物は週二回、炒め物に変えてみる

      

*田村こどもクリニック*
http://www.inforyoma.or.jp/tamkocli/