NO.84 2008・05    

子どもがゴソゴソと動き出すと家庭内で不注意により
中毒事故や不慮の事故が起こりやすくなります。
母子手帳内にも誤飲防止のチャイルドマウスがありますが、
もしもの時・・・どうしたらいいの?っておもうことはないですか?
あわてないことが第一ですが落ち着いて対処出来るように、
いくつかピックアップしてみました。(^。^)


電池・・・何もせず病院へ
 アルカリ電池、マンガン電池は自然排出を待ちましょう。待っても出てこない時は病院へ。またリチウム電池の時は病院へ。液もれをなめた場合は、水か牛乳を飲ませて様子を見ましょう。

ピアス、指輪、おもちゃ・・・うんちで確認
 中毒の心配はありません。運地と一緒に出てきてから初めて誤飲していたことがわかった・・などというケースもあります。自然排出を待ちましょう。

衣類の防虫剤・・・飲ませず吐かせず病院へ
 何も飲ませず吐かせずに病院へ。特に牛乳は絶対に飲ませないで。飲ませると、医薬品の成分の吸収が速くなり危険は状態になることがあります。

ティッシュ、紙類、おむつ・・・のどにひっかかっていないか確認
 中毒の心配はありませんが、のどにひっかかって窒息する恐れがあります。口の中を確認して、詰まったり、ひっかかっていたらすぐに取り出します。

歯磨き粉・・・水か牛乳を飲ませて様子を見る
 フッ素入りの歯磨き粉を2~3口以上食べた場合は水か牛乳を飲ませて病院へ。それ以外のときは、水か牛乳を飲ませて様子を見ましょう。1グラム以下や、フッ素を含まないものは心配いりません。

2cm以上のたばこや灰皿の水・・・何も飲ませず吐かせて病院へ
 絶対に何も飲まさないで。食べたたばこの量が2cm以下なら、口の中にある残りの葉をかき出し、数時間様子を見てOK。それ以上食べたり、ニコチンが溶けた液を飲んでしまった時は、何も飲ませず吐かせてから至急病院へ。

ホウ酸だんご・・・水か牛乳を飲ませ吐かせて病院
 ホウ酸の濃度が高いため、だんご一つでも非常に危険。大人でも中毒を起こすことがあります。水か牛乳を飲ませ、吐かせてから病院へ。

殺虫剤・・・吐かせず現物を持って病院へ
 殺虫剤の中でも有機リン剤系のものは非常に危険。少量でも口にしたら、吐かせずに殺虫剤の現物を持って至急病院へ。少量でも発汗、嘔吐、腹痛などの症状が出ます。

観葉植物・・・口をすすぎ、様子を見る。
 アレルギー中毒が出たら病院へ。食中毒の心配はありません。水で口をすすぎ、様子をみて。ただしハーブ類、観葉植物の定番であるポトスは中毒を起こすことがあるので、注意が必要。もしも、中毒を起こした場合は病院へ。

蚊取り線香、蚊取りマット、お線香・・・口をゆすぐ。
 どれも中毒の心配はありません。口をゆすいで様子を見ましょう。ただし、液体電気蚊取りの場合は危険です。何もせずに至急病院へ行ってください。
誤飲中毒を防ぐワンポイント
☆よく、誤飲したとき牛乳を飲ませて!と言いますが牛乳は胃の粘膜を保護するという働きがあります。
☆吐かせるのは、中毒を起こす心配をなくすためです。しかし、吐かせてはいけない場合もあるので注意してくださいね。
☆タバコの後始末を徹底する・・・吸わない!
☆食品を入れる器やビンを他の目的に使わない
☆お菓子の空き缶を薬入れにしない。
☆注意:胃洗浄は1~2時間以内にしないと効果がない。

      

*田村こどもクリニック*
http://www.inforyoma.or.jp/tamkocli/