NO.85 2008・07.29    
母乳教室は母乳入門の第一歩です
  ”助産婦のいる小児科”として、開業してからずっと母乳教室をしています。小児科医の仕事は1.病気を治す、2.病気の予防をする、3.育児支援をする、の3つですが、母乳教室はこの3.になります。
 ほとんどの母親は”母乳で育てたい”と思っています。でも最低1年間母乳育児をしている方は30%程度です。母乳が出ない・少ないと人工ミルクを足していた方が母乳教室に来て母乳指導を受けたら80%以上は母乳のみになり人工ミルクを中止できます。
 当院に来て母乳指導を受けて母乳のみになる期間は、約3分の1が来院即人工ミルク中止が可能、3分の1が1ヶ月以内、残り3分の1が1ヶ月以上かかります。つまり、もともと人工ミルクがいらなかった方が3分の1、少しがんばって母乳量を増やす方が3分の1、本当に母乳の出が少ない方は残り3分の1ということです。繰り返しますが、これは”母乳が足らない・出ない”と思っていた方の内訳です。母乳のみの方は除いた統計です。いかに、母乳が少ない・出ないと”思っている・思わされている”か、です。
 母乳が増える方法をいくらしても、本当に母乳が少ない方で、人工ミルクが1日3回までの方は離乳食(補完食)が始まれば人工ミルクを1回減らし、離乳食が2-3回になれば母乳のみになります。人工ミルクを1日4回以上足している方でも、”1才になれば母乳のみになる”ことに最近気付きました。
 そうです、母乳育児ができる条件は2つだけ。お母さんが母乳を飲ます気持ちがある事、子供がお母さんの乳首を吸ってくれる事、この2つだけです。本当に母乳が出ない方もあきらめずに飲まし続けましょう!!あきらめない方法は母乳教室に来る、パソコンがあれば当院HP”母乳増量マニュアル”を読む、母乳育児仲間をつくる、です。      

 田村保憲

                          
母乳って不思議がいっぱい!


編集部だより
待ちに待った赤ちゃんが産まれて・・・
初めて声かけした言葉!覚えていますか?
私は、「かわいいー」でした。(^O^)
いくつか紹介したいと思います。

・ありがとう ・がんぱったね ・やっと逢えたね ・よかったね ・かわいい
・大丈夫 ・ごめんね ・ちっちゃいね ・お疲れ ・元気ね などがありました。

~あなたは、どんな言葉をかけましたか?~
診療所を開設して14年が過ぎ、今年は看板をリニューアルしました。今までは、自転車に乗った女の子でしたが、今回は添い寝をしている親子の姿です。見ていて、ホッと癒されますね。
クリニックに新しい仲間が来ました。去年、産まれたばかりの小さな銭亀です。
食欲旺盛で、毎日モリモリ食べています。
名前はひろし!呼んであげてね。

      

*田村こどもクリニック*
http://www.inforyoma.or.jp/tamkocli/