● リレー投稿第2弾:〜さらさらとここちよく〜●●●   田嶋 由美 

私は、子育てにとても強い憧れを持っていた女の子だったように思います。洋裁の勉強をしていたせいもあってか、10代の頃からおむつ用の晒し布なんかをせっせと買い集めていました。いつか出会うであろう我が子の為に。子どもには自分の作った服を着せて、お揃いの服なんかも作ろうっと!!と…
 それから10数年後の現実はというと…買い集めた晒しは未だ袋の中で白さを保ち、ここ最近まで子どものために作ったのは妊娠中に作ったベビードレスくらいで、代々のお下がりの子供服で家中がいっぱいになり、母娘お揃いの服なんかひとつもないのですが、憧れていた子どもとの生活は太陽に照らされているかのように光り輝き!? 楽しい日々です。
 一番したかった布おむつ生活。「布おむつで育てる!」と宣言した翌月には妹や友人から70枚くらい新品&ほぼ新品のおむつが一気に集まり、妊婦の私の創作意欲を早々と静めてくれました。新生児〜半年は使えるかな?と思うおむつカバーまで一式を頂けたのはうれしい限りでした。実際はおむつのたたみ方も分からず、母に聞いたり、インターネットで情報収集をしたりして私なりのおむつのたたみ方まで考えました。
 実際のおむつ生活は、思ったよりも苦にならず、すがすがしい思いで毎日20枚以上のおむつを干していました。洗濯は洗濯機がしてくれるし、2時間も干せばパリッとなるし、70枚もあるので、雨などで乾かない日もあせることもなく、何よりも経済的なのでちょっと濡れたくらいでもすぐに取り替えて、面白いくらいの毎日でした。生まれたときから布にしたいと、産院まで持って行ってはみたのですが、自分で洗濯することもできないし、おっぱいのことで頭がいっぱいになってしまって、それどころではなかったです。
うちの子はおしっこをするとき、「っんん」という感じでちょっとしたサイン!?をしていました。そのサインを見逃さないように、じっと眺めていた日もありました。うんちも毎日出るタイプではなく、最初はどきどきで病院に連れて行ったりもしましたが、「個性ですからね」とあっさり言われて、私が悩んでも仕方がないな〜と思っていたことが懐かしく思います(3歳も過ぎるとほぼ毎日出ます。自分で宣言してトイレに駆け込みます^^)。
 子どものおしりはいつもさらさらとしていました。当たり前のことだと思うのですが、おむつかぶれもほとんどなく(たまにうんちをしたときに少し赤くなったことはありました)天日に干していい感じにぱりっとしているおむつのお陰だと感謝していました。
 子どもができると、それまで当たり前に思っていた日用品さえもが気になり、いろいろなものを見直していきました。まずは洗濯石鹸。合成洗剤・複合洗剤など書かれている物はごっそりと家からなくなり、シャンプー、リンス、食器洗剤、歯磨き粉、お風呂用の洗剤などなど、肌に触れる、体に入る洗剤類を見直しました。変えて支障の出たものは何もなく、すっきりしています。子どもとの生活、できるだけ自然に、安心して使えるものをと思って探すと、石けん洗剤で何でもきれいになるのだということも知りました。

子どものおしり拭きもできるだけ市販のものを使わないように心がけました。コットンを湿らせたものを持ち歩いたり、着なくなったTシャツを切ってそれで拭いてみたり。試行錯誤の毎日。おしめで拭いたりもしたけどかさばるし、最終的にはおしり拭き専用のハンカチに落ち着きました。すごい役立ち、みんなにも好評でした!
 自分たちの着る服も、常に子どもを抱いているので、肌に当たっても安心なもの、痛くないものを心がけています。母乳パットもオーガニックコットンの布を買ってきて適度な厚みにして作っていました。大切なおっぱいですからね!
だっこ紐・おんぶ紐も生活の中で欠かせないアイテムなのですが、今まで手作りのもので過ごしてきました。ベビーカーなしで子育てしてこれたことはちょこっと自慢です。たいしたことではないのですが、そんな小さいことがうれしい新米母です。
 おむつ生活で知った布の心地よさを、自分の生活にもずいぶん応用しだしました。一番のお勧めは毎月憂鬱だった生理用品、紙ナプキンを、布製の洗って繰り返し使う布なぷきんに変えました。最初はいろんなタイプのものを買ってみましたが、自分で作れるし、生地も良いものが手に入ることが分かり、今では自分で作り、その心地よさを周りの人にも知ってもらいたくて、広める活動も少し始めだしました。本当に、毎月の憂鬱がウソのように体が楽なのです。かゆみもなくなり、私の場合は生理痛までなくなりました。できたら初潮の頃や学生のうちに布なぷきんの存在を知ってもらいたいなと、いろいろ働きかけてみたのですが、的を得てなかったのか今のところかすりもしていません。残念です。
この布なぷきん、産後にも大活躍でした!昨夏、自分で体験してみて、あの大きな産後用のナプキンの『もしゃもしゃ感』を感じることなく、肌と心を癒してくれました。今のような寒い時期には生理でない日にも付けていると体がほっこり温かくなってきますよ!
 子どもももう4歳を目前にして、布おむつも夜だけになりました。布おむつは「赤ちゃんパンツ」と名前が変わり、日中はお姉ちゃんパンツ一枚で過ごしています。紙オムツにお世話になった日もありますが、布で過ごした日々の数%位だと思います。こんなに長く布おむつ生活ができたのは、おむつカバーにもよるのかな、と思います。もらったカバーでサイズが合わなくなってからは、全ておむつカバーの専門店で買うようになりました。機能性に富んでいて、丈夫で長持ち、経済的で、カバーにもずいぶん助けてもらいました。かわいい柄ばかりだったし^^。
またいつか出会えるであろう2人目、3人目、4人目!?の子どものために、この心地よいアイテムたちは実家に保管されています。
子育てで知った心地よい生活、ちょっぴりエコで、たっぷり経済的な素敵なものです。みなさんも試してみませんか?さらさらとして気持ち良いですよ♪
布なぷきんやだっこ紐、母乳パットなどなど興味のある方、ご連絡お待ちしています!一緒に作ってみませんか?自分で作ると愛着もじんわりわいてきますよ☆



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