![]() 山内先生のお話の中でも特に印象深かったのは、1989年に国連で『子どもの権利条約』(今まで「保護の対象」であった子どもを「権利の主体」とした点が特色。1990年に発効。日本は1994年批准)という国際条約が採択されたときのお話でした。これを機会に、山内先生は、第9条の親のそばにいる権利、第24条の条文から、「母乳権」を提唱、『出産直後からの終日母児同室』や『母乳を飲むことは乳児の当然の権利である』と説いたそうです。 母乳育児では、授乳と哺乳、両方が大切。母乳育児は条件反射ではなく、学習して覚えていくもの。だから、出産施設でどのようなケアがなされているかが母乳育児の成功の鍵を握っている。私達は、お母さんが、母乳育児を通じて赤ちゃんの反応をきちんと受け取れるようになり、よい母子の関係になれるよう寄り添っていくことを大切にしている。ベッドサイドケアをとても大切にしている。そうおっしゃった姿は、凜として素敵でした。 ![]() 神津さんは、最後に乳管開通法の手技のポイントについてもお話くださいました。 もっと長くお話を聞きたかったというご意見も頂きましたが、情熱あふれるお話をもっとお聞きしたい、そんなひとときでした。神津さんありがとうございました。 今回の開催にあたりまして、高知大学産婦人科池上先生には大変お世話になりました。心から感謝申し上げます。ありがとうございました。 <お詫び>当日、会場が寒かったという声がありました。以後気をつけてまいります。大変申し訳ありませんでした。 ●皆さんから頂いた感想のご紹介● 講演会終了後に回収したアンケートの回答用紙数は、54枚でした。ご協力ありがとうございます。 講演内容が分かりやすかった、質疑応答の内容がとてもよかった、手技についてもっと詳しく知りたかった等、色々なご意見・ご感想を頂きました。その中のいくつかをみなさんにご紹介いたします。 ☆母乳育児の大切さがよく判りました。母の意識でなく、子どもを中心に考える視点のスイッチをオンできた講演でした。(主婦) ☆母乳で育てる、とても自然なことのように感じていましたが、様々な方々の努力により広まり、行われていることが分かりました。私も分からないことは教わり、自分で出来ることは努力してみようと思いました(主婦) ☆母乳育児は赤ちゃんの権利であるということを深く考えさせられました。(母親) ☆先日出産を終え、今母乳育児に必死になっている日々です。出産をして、授乳と言うことが、本当に痛くてしんどくて、でも赤ちゃんの顔を見たら、痛みをこらえて歌を歌ったり、コミュニケーションをとりながら頑張っています。今は不安や悩みがあればかかりつけの病院に行って助産師さんやお医者さんに経過を見てもらいながらで、そんな病院の存在が私の心の支えになっています。(教員) |