●リレー投稿:若婆会に参加してみませんか?● 藤原(助産師) 話は変わりますが、母乳育児を諦めるお母さんも多い現状は、何を物語っているでしょうか。母乳育児は「家族の協力があってこそ成し得る」とよく耳にしますが、日常生活の中に母乳育児が入るということは父親が、母親のことをいかに支えるかが最大のポイントになるのではないでしょうか。お父さんが、お母さんのためにご飯を作る・掃除を代行するなどほんのちょっとしたことで、家庭の中がいい育児環境に早変わりです。 一昔前なら大家族の中で子どもを産み育てるのが当たり前でした。しかし、今は核家族…共働き家庭、子育てすること、働くこと、家事をこなすことが、母親の肩にのしかかっており、育休期間中の母親は、毎日365日、24時間休む暇なく育児をしているので、本当に大変です。これは、男性も体験してみないと解らない辛さかもしれません。でもお母さんは、子どものために色々なことを考えていると私は思います。 そんな私も、母乳をあげることにしんどさを覚えた時期がありました。1歳3カ月の頃でした。身体がしんどい…何もしたくない…自分の時間を持てない…離乳食を食べてくれないなど育児について思い悩む日々。その時、自分が考えたことは、母乳以外のもので生活していくこと。もともと、仕事復帰の日が来る前になんとか母乳を切り離そうと考え、卒乳計画を立てていました。その時は改めて、母乳の良さと母乳と切り離すときの大変さを実感しました。大好きなものがなくなるとき、赤ちゃんは辛いので、泣くことで必死にお母さんに気持ちを伝えます。とにかくなんとか泣きやませられるように頑張るのに必死でしたね。家族の協力のもと、数日間過ごし、寝不足でした。でも無事卒乳できた時はホッとしました。 テレビを見ると乳幼児虐待のニュースは聞かない日がないくらい多く、他人ごとではないそんな時代です。そんな社会状況と家庭状況…「家族の温かさを感じることが一番大切なのに。」しかし、毎日一生懸命育児をしているとイライラする場面に遭遇します。そして、喧嘩が始まり…振り返ると初めて妊娠した時の気持ちや出産の時の気持ちを忘れているほど怒っていたりもします。でもこれが当たり前と思えるようになりました。喧嘩をするのもよし、叱るのもよし、でも子を思いやる気持ちを意識して、いつも夫婦で子育てをしています。だからこそ毎日の話には話題が尽きません。 母乳育児の様子も各家庭によって状況は変わると思いますが、女性も外で男性と同じ様に働くことが当たり前の時代になったからこそ、母親だけが頑張るのではなく、子育ても男女協同で行うことが、もっともっと当たり前にならなければいけないと思っています。良妻賢母ではなく、良夫妻賢父母の意識を男性がますます増えていってくれたらいいなぁと感じています。 子育ては、悩みが付き物くらいの気持ちで、毎日なんとなくやっています。保育園に通いだして、よく食事も食べるようになりました。でも、また新たな悩みが出てくるのです。今の課題は、生活リズムをどう整えるか…です。病気しないで、元気に育ってくれたら楽なんですがね。さて雑談はこの辺にして、最後になりましたが、母乳育児を支えてくださっている医療機関の皆様や母乳の会の皆様に、感謝いたします。有難うございました。
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