* 田村こどもクリニック~クリニックだよりNO.173
コスモス NO.173 2024・09 前のページ 次のページ index top
長かった夏休みも終わり、親御さんはホッとしていることでしょう。今年の夏も暑かったですよね。 35℃を超えた日も何日あったでしょうか。熱中症を心配しスポーツドリンクを飲む方も多いと思います。 麦茶 適度の量ならいいのですが、多量に飲むと糖分を摂りすぎてしまいかえって悪影響です。 水分補給する場合はスポーツドリンクだけにならないよう、水や麦茶も摂取するようにして下さい。
まだまだ暑い日があるでしょうが、夏バテにならないよう、睡眠やバランスの摂れた食事に気をつけたいものですね。


田村院長コラム

 最近いろんな事情から薬の不足が目立つようになってきました。医療機関(=病院)で使う薬の値段(薬価)は政府が決めています。 その薬価は政府の医療費削減方針でどんどん下がっています。製薬会社としたら安い薬を作っても利益はわずかです。 さらに薬の原料は輸入が多く、円安になってますます利幅が無い状態になっています。 で、製薬会社は高額な薬を売って、安い薬は製造縮小中止するようになってきました。もうひとつの原因はコロナです。 コロナの治療薬は非常に高価なので、”カゼを引いても死ぬ”かもしれない基礎疾患のある方には使いますが、普通の方は解熱剤(+咳どめ)のみです。 漢方薬はコロナ(=カゼ)にも免疫を高め有効ですから、漢方薬を使う医者が増えてきました。漢方薬は生薬の組み合わせで、生薬の多くは植物由来です。 なので急な増産はできず、”カゼ・咳”の漢方薬が品薄になっています。 医師会としても薬価を上げる・安い薬を作っている製薬会社への援助等を政府に要請しているのですが・・・







食物アレルギーについて
 お子さんが離乳食を食べ始めると心配されるアレルギー…ほとんどのママさんたちが気になったことがあると思います。
  食物アレルギーは小児期に多いと言われており、1番多いアレルゲンは“卵”、その次に“牛乳”・“大豆”・“小麦米”と続きます。 (これらは五大アレルゲンと呼ばれます) しかし、これは年齢と共に変化していき、中学生くらいになると、“海老”や“カニ”などの甲殻類や魚類がアレルゲンである人が増えてきます。
 食物アレルギーは、大部分は乳児期に発症しますが、1歳頃にアレルギーと診断された人でも9割程度は小学校入学前にはアレルギー症状は出現しないようになっていると言われています。 小児期に多い原因としては、「子どもは消化機能が未熟であるため、アレルゲンを十分に消化することができないこと」と、「免疫機能が未熟であること」が考えられています。



栄養士:山崎





<アレルギー症状はどんなものがある?>

食物アレルギー ①皮膚粘膜症状…皮膚症状:かゆみ、じんましん、発赤、浮腫結膜症状…結膜充血、かゆみ、流涙、眼瞼浮腫

②消化器症状…吐き気や嘔吐、腹痛、下痢など

③上気道症状…口腔粘膜や咽頭のかゆみ、違和感、腫れ、口腔咽頭の浮腫、くしゃみ、鼻水、鼻づまり

④下気道症状…咳、喘鳴(ゼーゼーという呼吸音)、呼吸困難

⑤全身症状…ショック症状(頻脈、血圧低下、意識障害など)


アレルギーがご心配な方はご相談ください。栄養士もいますので今後の食物摂取の仕方などもご相談いただけます!








秋ナスは嫁に食わすな?!

なす ことわざでありますが、どういう意味があるのかご存知ですか?いくつかの所説がありますが・・・

①秋ナスは美味しいので嫁にたべさせるな(いじわるな説)

②ナスは身体を冷やす効果があるため、お嫁さんの身体を冷やさないように(気遣いの説)

・・・確かに、ナスはカリウムを多く含む食材で利尿効果があり、水分が体外に排出される際に身体の熱を奪う効果がある

<高知ナスは「機能性表示食品」に‼>
 生産量日本一を誇る高知県産ナスは、ハウス促成栽培されています。 この冬春ナス「高知ナス」に高めの血圧を改善する効果があるコリンエステルが豊富に含まれていることが実証され「機能性表示食品」となっています! コリンエステルは水にさらすと流出されるので、ラップにくるんでのレンジ加熱が有効とされ冷凍も可能です。調理方法も様々ありますので、 ぜひ高知県産のナスを食べましょう!






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