乳児健診

乳児健診を受けましょう

 乳児健診は赤ちゃんの体重や病気よりも、母乳指導・育児相談・運動発達に重点をおいています。

 赤ちゃんが生まれて1才までに起こりやすいトラブルや、育児のポイントを説明しておきましょう。

母乳は必ず出ます。 母乳で育てたいお母さんは、産科を退院したらできるだけ早く来院して下さい。間違った人工ミルクのたし方では、出る母乳も止まってしまいます。

 当院では助産婦の授乳指導・乳房マッサージも行い、お母さんの精神的負担を軽くします。”弱い娘”から”強い母”への変身の第一歩です。母児共に健康で、お母さんが母乳哺育をする気持ちさえあれば、必ず母乳は出ます。家族に”人工ミルクを飲ませたら?”と、言う方が居たらその方と一緒に来て下さい。その方にも、母乳が必ず出ることを納得してもらえるはずです。

腹ばいをさせて下さい。 1ヶ月健診で、肘(ひじ)で支えてのはらばいを指導します。この時期から腕、首、両肩の力をつけ、寝返りの準備をします。重たい頭をクイッと上げると、スゴイーと感動してしまいます。運動不足で便の出にくい赤ちゃんにも有効です。この時期は、あせもや湿疹が出る時期です。食物アレルギーからのアトピー性皮膚炎と思いこんで無駄 な食物制限をしないようにしてください。

まず寝返りが目標。 育ちの早い子、夏に育った子、良く腹ばいをさせた子は4ヶ月で寝返りをします。4ヶ月健診では、寝返りの手助けの方法を教えます。離乳食の準備もそろそろ始めます。声を出して笑うようになり、育てがいが出てくる時期ですが、転落事故なども発生しやすくなります。十分、気をつけてください。

おすわりばかりさせないで。 6ヶ月頃からお座りができ始めます。座ると目の位 置が高くなるので、子供は喜びますが歩く練習はハイハイです。ハイハイができだすと必ず座れますが、お座りが上手になってもハイハイができるとはかぎりません。あまり座らせないで、四つばいをよ~くさせて下さい。7ヶ月健診で四つばいができたら、10ヶ月で歩き始めます。この頃からやけどなどの事故が増えてきますので注意してください。

難しいのは正常ということです。 医者は、一見正常な子から異常を見つけるトレーニングをしてきました。その為、乳児健診でいろいろな異常を見つけ出し、かえって家族に不安をまき散らすことにもなっていました。でも、よく考えてみると異常のない人間はいないのです。異常があるから正常な子供なのです。育て方も失敗の部分や、子供に申し訳のない出来事が必ずおきてしまいます。病気になるから正常、異常があるから普通 、子供はみんなかけがえのない存在です。 ちなみに、沖縄では障害を持った子を”神の子”と呼ぶそうです。



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