赤ちゃんは神様の贈り物とよく言われます。その赤ちゃんへのお母さんからの贈り物が母乳です。 母乳育児が子どもの健康や、母子関係の確立に多くの良い影響を及ぼす事が言われて当然ですが、母乳を与える母親自身へのメリットについて考慮されることは少ないように思います。ここで、母乳哺乳をしたらお母さんにどんなに良いかをあげてみましょう。 |
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産後、母乳をよく飲ませる事により子宮収縮が促進され悪露がよくでます。また、妊娠中に増えた体重はお乳 を作るために、余分についていますので母乳を飲ませるたびにお母さんの身体についている脂肪を分解させるホルモンが出てダイエットになり妊娠前のスタイルに戻ります。 さらに、母乳育児をすることにより排卵が抑制される状態が長く続きエストロゲン(母性ホルモン)のレベルが下がり、乳癌・子宮癌・卵巣癌の発症を抑える因子となります。 子どもにとっても、病気にかかる確立が低くなります。 |
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子どもがお母さんの乳首を吸うとプロラクチンとオキシトシンというホルモンが働きます。 オキシトシンはお母さんにストレスを感じにくくさせると言われ、プロラクチンは子どもとの愛着を深め育児を楽しむ助けとなります。 お乳を飲ませられるのは一生のうちのほんの一時期です。この時期にしか出来ない事を楽しんで下さい。 |
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いつでも適温、いつでも清潔で新鮮。赤ちゃんが欲しがる時、待たせずにすぐ飲ますことができます。調乳のために、赤ちゃんから手を離す必要がなく、欲しがるだけ授乳ができます。夜間も寝たままで授乳ができ、起きる必要がありません。 哺乳びんも要らずまた消毒も不要で、出かける時の荷物が少なく、ごみ(ミルク缶等)の処理が不要です。 ミルク代が要らず、湯を沸かす電気代や哺乳びん消毒のコストも要らず、授乳のための器具を買う必要がありません。 乳幼児が病気にかかる確立が低くなり、仕事をしている母親の場合、子どもの病気で仕事を休む事が少なくなります。 |
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「何回か、赤ちゃんにおっぱいを吸わせたけれど、出ないので3日目にミルクにしました。」と、お母さんからよく聞く話ですが、母乳というのは赤ちゃんを産んだその日から、放っておいてもどんどん出るものではありません。 赤ちゃんが一生懸命、乳首に吸い付いて吸うことによって、お母さんの身体に母乳を出してください、と信号を送ります。お母さんは最初痛いこともありますが、我慢して出ないお乳を吸わせているうちに、母乳は出てきます。 2、3日でもう出ない、と諦めず、吸わせてみましょう。「お乳が足りないかな?よく泣くけど・・・」と 思うときは、早めに当院にご相談して下さい。
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**参考文献**
・母乳は愛のメッセージ(山内逸郎)
・助産婦雑誌2002年6月号
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● | 母乳が一番 |
● | 母乳は出ます!―’95年の成果― |
● | 母乳育児を成功させるための10か条 |
● | 母乳増量マニュアル(医師用) |
● | 病院別母乳率―'98-'99年の成果― |
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